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棟方志功展に行ってきた

皇居の横にある東京国立近代美術館の『棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ』へ行ってきました。

11月に横浜から佐賀へ移住するので、これみよがしに文化が集中している都会を満喫しようと美術館巡りにブーストがかかってます。

私は1人のアーティストについての企画展がアーティストの作品の変遷を鑑賞できるので好きです。

生まれてから最後または現在までの作風の変化から、人となりまで感じることができ、アーティストに会って話すみたいな感覚になるからです。

この展覧会での私のヒット作品は『阿修羅の柵』

「阿修羅の柵」棟方志功作

こんなルン🎵ってしてる阿修羅は初めてみました。阿修羅像は真正面向いて刮目せよ!という目をしたイメージ。そんな中、真正面を向かず、なんなら表具の画面から右側へ飛び出しそうな躍動感。足が速そうです。

(この展覧会もカメラ撮影OKのものがたくさんありました)

棟方志功の作品への熱量が支持体の大きさや作品のタッチに比例することでアーティストとしての活動範囲もどんどん拡大しているなぁと思いました。

展覧会の作品サイズ指定の条件の裏をかいくぐって作っている屏風があったり(人間味を感じるエピソード)、1番初めの作品の油絵と最後に描かれた油絵では全然タッチも違うし脱皮感がありました。

棟方志功の映像・音声もあり、
声が独特で髪の毛の癖毛加減や丸メガネ
作品制作の独特の動き…

ご本人のキャラが個性的ですが暗くなくカラッとした印象でした。
この笑顔が全てを物語ってますよね!
声はかなり耳に残るので展覧会場でご確認をw

大多数が仏教を題材にした作品で、他にも
戦時中、疎開先で描かれた作品・彫られた作品もありましたが、どの作品にも重々しさがなく、
素朴さ・味わい深さ・チャーミングさ・躍動感・迫力がありました。

使われてたメガネやカメラなどの身の回り品もあってリアルに生きてたんだと実感する展示でした。

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