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【旅暮らし:さぬき市】ゆるっとお遍路スタート

10月2日

1週間、うどん県さぬき市の志度という町に滞在中。
聞いたことのない町、全く前情報のない町。
(うどん市であることは間違いないけど)

どうやら四国お遍路88ヶ所のラスト3つのお寺が近くにあるみたい。
ラスト3つかぁ。

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お遍路は以前から興味があり、回った方の本やブログなどいくつか目を通したことはある。
長年タイミングが来たらと思っていたので、今回四国入りするにあたりどうかなぁとは思っていた。

最近は車やバスで休みの日に回る方も多いようだけど、時間が取れて自分の足で行かれる内は歩いて一気に回りたいと思っていた。
もちろん1番札所から順番に。
だからこそハードルが高くて気軽に出来なかった。

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1番札所は徳島県、今いる場所からは電車に乗っても1時間半。
調べると「必ず順番に回らなければならないというルールも、白衣などフル装備をしなければならないわけでもない」とのこと、「そうだよね」と納得。
以前はフル装備で順番に歩いて回らないと!と自分でハードルを上げていたけど、旅暮らしを経て「こうあるべき」の執着がだいぶ外れてきたのかな、今は「今の私で出来るスタイルで回る」で全く問題ないように思えた。

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周辺を歩いているとすぐに86番札所の志度寺が見つかった。
お遍路でなく普通に参拝しても良いわけだし、御朱印帳に貰っても良いわけだし、とひとまず敷地に入ってみた。

86番札所 志度寺

正門でなく何故か駐車場から続く小道から入ってしまったけど、すぐに白衣を着ているなど「お遍路さんだ」と分かる人を見かける。
初めてのお遍路さんとの遭遇。
私服に輪袈裟だけを掛けた軽装お遍路さんにも遭遇。

お遍路には、普通の参拝とは異なりお参りの手順が色々とあることは頭の片隅にあったけど、どうやるかお寺で1から調べることはせずいつも通り挨拶をした。
(普段から願い事ではなく、挨拶とか感謝とかを伝えることが多い。)

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その後、ご朱印が貰える納経所へ行ってみた。
お遍路はご朱印帳でなく納経帳に貰うらしい。
「納経帳はありますか?」
「そこの棚にいくつかありますよ。」
そこには納経帳だけでなく、白衣などの装備も売っていた。
だからつまりここからスタートでも全く問題ないということだよね。

ご朱印帳もあったけど、88ページもない。
せっかくだし納経帳を買ってみよう。
好きな色のオレンジ色のものがあったのでそれを。
「お遍路を始められるんですか?」と簡単なお遍路の説明が載ったパンフレットをくださり、
「四国お遍路は順番に回らないとというルールもないですからね。回りながら段々とお遍路さんになっていけば良いんですよ。格好も回りながら揃えていったら良いと思いますよ。」と優しく伝えてくれた。

それがとてもしっくり来た。
装備は揃えたくなったら揃えれば良い。
行きたい、行けるタイミングで行けるところへ。
結果より過程。
見た目より中身。
今はそんな気分。
また、違う気分で回りたくなったら順番にでも回れば良い。

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そんなわけで、今回私は「乱れ打ち」と呼ばれる札所を回る順番にこだわらない回り方で、回れる分だけ回ろうと思う。
プラス一気には回れないと思うので数回に分けて回る「区切り打ち」。
こだわりが減るとハードルも下がり挑戦し易いことが増える。
身軽ライフの「身軽」というのは物理的なことだけではなく、そういう身軽さも含んでいる、というよりむしろ心理的な身軽さのウェイトの方が大きいかもしれない。

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1つ目のご朱印を貰い、もう1つお寺に行ってみようかどうしようか。
志度寺を出てまっすぐ行くと87番の札所がある。
ひとまずその方向に歩いていると「お遍路休憩所」の文字。
入口付近の空海さんの言葉を見ていると中から声をかけられる。
ただ、今日の私は一切お遍路さんスタイルはしていない。
コミュニティスペースのような場所だったのでそちらの利用者としてどうぞと声をかけてくださったみたい。
「こんな格好ですがお遍路さんしようかなとそこのお寺に行ってきたところです。」と伝える。

同郷のお喋り好きさんからの質問に答えたり、お話を聞いたり、移住や職員として働かないかとお誘いを受けたりwしている間に何人かお遍路さんが通り、スタッフの方がお接待。
初お接待に遭遇。

どうやら海外の方の様で行って話してきて!とのこと、私も外に出て声をかける。
デンマークからの24歳、8月から歩き明日最後のお寺に行くそう。
初めて生のお遍路さんのお話を聞く。
バスも使ったとのことだけど1000キロは歩いたとのこと凄いな〜と感心。
話の中で私も今そこのお寺から始めてみたんだと伝えた。
そしたら、お接待を受けた時や仲良くなったお遍路さんに名刺代わりとして渡す納め札を「Good luck!」と言って渡してくれた。
初めての納め札。
ビックリ。ありがとう!

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中でお話をしているともう1人お遍路さん。
また一緒にお話を聞く。
◯◯寺への道がどうのこうのと難所の話。
先程来たデンマークの方と何度か会っている様。
同じタイミングで回っていたらそういう人も何人か出てくるだろうなぁ。
サブスクワーケーションで同じ方向に移動していた会員さんと何度か他の拠点で会ったりしたからそんな感じだろうな。
旅と似てる。

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私はスタッフでもないしどちらかというとお遍路さん側なのだけど、何故か接待側で話を聞いていてこんなこともレアだなぁと思いながらその場にいた。
そしてお遍路クライマックスの場所柄、40、50日かけて辿り着いたお遍路さんたちに会えたのもまた貴重だったなと思う。

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近くに札所があることは確認していたけど、今日起きた時にはここまでの出来事は予想していなかったなぁ。

旅と似て色々な出会いやドラマがありそう!
あくまで暮らしメインの旅暮らし中、靴や荷物も長時間歩く仕様ではないので、自分のペースで、その時の自分の気持を大切に。
「乱れ打ちお遍路」スタート(^^)

読んでくださりありがとうございます(^^)
良い1日を!