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【読了】大人のソロキャンプ入門

ネタバレほぼなしのレビューとも言えない感想です。感想というよりも思ったこと。笑


休みの日にスノーピークの山井梨沙社長の「経営は焚き火のように」を探しに県内ではまあまあデカめの街のまあまあデカめの本屋を数軒回ったが売っていない!
でも手ぶらで帰るのもな〜と思ったときに目についたのがこちら、「大人のソロキャンプ入門」でした。

なんでかhow to本って欲しくなっちゃうんだよなぁ。
ソロキャンプなんてもう何泊も行っているのに。自分のキャンプスタイルも確立しているんだけどなぁ。

購入の決め手は対話形式だったこと。
これ、読みやすくて好きなんです。

著者はキャンプ芸人第一人者のヒロシさん。
結構ネタ好きだったのにいつのまにかテレビで見なくなってしまって寂しかったなぁ。

キャンプ芸人として再ブレイクした後YouTubeチャンネルを拝見したが、私にはちょっとワイルドすぎた。

私はスノーピークと自然と自然の中にないステンレスやチタンの素材のギアがあるというアンバランスさが好き。
2年前にスノーピークのインスタライブでその不協和音のようなものがスノーピークの良さと言っていて確かに〜と思っていた。

なので、今もブッシュクラフトの導入予定はない。
キャンプ場に都合よくポールになるような木があるとも限らないし、不確かなことはしたくないのである。
ないならないでやる!というのがブッシュクラフトのよさなんだろうが、まだそこまで不便を楽しめないなーというのが私の考えだ。

なので、ヒロシさんのスタイルは知っていつつも取り入れてはいなかったのだが、この本は初心者のインタビュアーにヒロシさんが一行程ずつキャンプを体験していってもらうというもの。

まずは川原で缶コーヒーを飲むことからやってみませんか?と始まり米を炊いてみたり、焚き火をしてみたりとどんどんステップアップしていくのである。

キャンプには10人いれば10通りの楽しみ方がある。
ヒロシさんも阿諏訪さんは、じゅんダビさんは、大和さんは、とか他の人のキャンプの例をあげるもののそれもいいよね、でも僕はこれが好きというブレないスタイルなのも読んでて気持ちがいい。


冒頭では私も結構な卑屈だけど、ヒロシさんのほうが卑屈だな!と思うくらいネガティブで笑
でも経験からひとりが気楽だと気がつくことは本当にある。これは誰かと一緒でもいいけど、これは一人でやりたい。ヒロシさんにとってキャンプはひとりで楽しむことのひとつなんだと思う。
独り占めして、シェアしたいことだけSNSや動画にしていく。趣味なのだから、追われる必要はなく無理のない範囲で楽しむのがいいんだな〜。

家にあるものでキャンプしたっていいというのは本当に同意!
キャンプギアはラグジュアリー要素も高まるなか、安く揃えようと思ったらどこまでも安くできるようになってきている。
どこに重きを置くかはその人次第で、私はテントの設営と焚き火を眺めながらタバコを吸っている時間が好き。朝テントを開けて外に出た時の清々しさが好き。
だから焚火台にはこだわりたいし、清々しい朝を迎えるためのテントやシュラフは大切でお金をかけたいと思うけど、料理はわりと適当でクッカー類は2年ほどほぼ買い足していない。

実はとあるキャンプ場で焚火台を二つ同時に試したくて友人と二つ並べて焚き火をしていたことがある。
実際のところは一つは調理に特化したもの、もうひとつは観賞用で用途はまったく別々だった。
そうしたら、帰りに具体的に言われた訳ではないんだけど、管理人さんに「キャンプは不便を楽しむもの」となんだか説教みたいなことを言われた。
なんであんなことを言われたんだろう?と帰りに友人と話していて、焚き火台が2個あったとか、手作りの調理棚を使っていたりと管理人さんの思うキャンプスタイルじゃなかったのかな?という結論になった。

だとしても、そうじゃなくてもなんなんだろう!別にいいじゃん!
不便を楽しめる人ならもちろんそれでもいい。でも、人に押し付けるものではない。
ヒロシさんもインスタントで済ますこともあるようだし、大人なんだからお金で解決できることがあるなら解決したっていい。
自分が楽しめない不便は無理にすることないと思う。
だって趣味なのだから。


、、、という感じでキャンプとは自分にとってなんぞや?っていうのを妙に考えてしまう本でした。
もちろんキャンプにあたってのワザもあるので、キャンプ初心者じゃなくても楽しめる内容でした。ラストはインタビュアーさんの気持ちが変わってなんだかじーーーんときてしまいました。

私も川原で缶コーヒー、やってみようかな。
ぜひ読んでみてください。


ではまた。

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