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細胞内にどう取り込まれてどう合成されるか ガイトンアウトプット②

デカ粒子を取り込む

 細菌死んだ細胞は細胞からしたら大きい物質である。それを分解し、細胞内に取り込む過程をファゴサイトーシスという。
 細胞膜の受容体に大きい粒子がくっつくと、それをまるで丸呑みするかのように取り込む。その後アクチンなどの収縮タンパク質により、細胞の中へ中へ押し込まれる。

チビ粒子を取り込む

 タンパク質など小さいものはピノサイトーシスという過程で取り込まれる。この過程には被膜ピットという窪みが関わる。
 必要とされる分子が、その窪みの中の受容体にくっつくとそれを取り囲むように深くなり、収縮性タンパク質がそれを逃さないように口を閉じる。小胞化したこの部分は細胞膜からちぎり取られ、細胞内に運ばれる。

分解

 細胞内に運ばれた小胞体にリソソームが近づく。リソソームは小胞体の中に酸性加水分解酵素を流し込み、分子を小さくする。
 例えば、タンパク質はアミノ酸に、炭水化物はグルコースに分解されると小胞体を通過できるようになり、細胞質に出ていく。
 通過できないものは、エキソサイトーシスにより、細胞外へ排出される。
 これらの分解過程は、不要あるいは修復困難な組織、オートファジー(自分を食べること)にも関わる。

合成

 合成は小胞体、ゴルジ装置で行われる。

小胞体

 粗面小胞体ではリボソームを通じてタンパク質を合成し、小胞体基質内に放出する。
 滑面小胞体では、リン脂質コレステロールなどを合成し、脂質二重膜に溶け込む。
 これらが溜まりすぎないよう、輸送小胞という形で小胞体から剥がれ、ゴルジ装置に移動する。

ゴルジ装置

 ゴルジ装置では小胞体のタンパク質に糖鎖をくっつけて、高分子多糖ポリマーを合成する。その例として、ヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸があげられる。これらは細胞外でコラーゲン線維とともに細胞同士を繋ぎ止める。
 合成された高分子多糖ポリマーや小胞体からやってきたタンパク質などを集めて再び小胞をつくり、細胞質内に放出される。小胞は細胞膜からエキソサイトーシスにより、放出されたり、放出されずに細胞膜の補充細胞小器官の修復を担ったりする。

このように取り込み、分解、合成を行うことで、細胞内・外は維持される。
次回は「タンパク質合成について」まとめていきたい。

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