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ボードレール「梟たち」― Les Hiboux

梟たち

黒々としたイチイに守られて、
梟たちはきちんと並んでいる
異国の神々のように、
赤い視線を放ちつつ。彼らは瞑想している。

身じろぎもせず、彼らは姿勢を保ち続ける
憂鬱な時間になり、
傾いた太陽を押しやりながら、
暗闇が世界を支配するまで。

彼らの態度はその賢者に教える。
この世界で危惧すべきことは
騒ぐことと動くことであると。

通り過ぎる幻影に我を忘れた男
いつまでも罰を受けている
場所を変えることを望んだからだ。

Les Hiboux

Sous les ifs noirs qui les abritent,
Les hiboux se tiennent rangés,
Ainsi que des dieux étrangers,
Dardant leur œil rouge. Ils méditent.

Sans remuer ils se tiendront
Jusqu’à l’heure mélancolique
Où, poussant le soleil oblique,
Les ténèbres s’établiront.
Leur attitude au sage enseigne
Qu’il faut en ce monde qu’il craigne
Le tumulte et le mouvement ;

L’homme ivre d’une ombre qui passe
Porte toujours le châtiment
D’avoir voulu changer de place.


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