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Covid-19の影響を受けて(1.イタリアでの日々の生活)

3月10日から自宅待機になったイタリア。今日で早1か月になりました。イタリア在住も25年になりますが、本当にこんな事態になったのは初めてのことです。日本の友人たちから、イタリアの状況や自宅待機、外出時のことなどどのように生活しているかを直接聞かせることが多いので、このNoteに書くことにしました。自宅待機になってからは、街から人が消えて、家から出るのも最小限の用事のみ、買い物、医療関連の場所に行くこと、家族の中に高齢者がいる場合に、世話をしに行くことだけです。外出するには、証明書が必要になり、街の中で警察官に問われたときには、見せなくてはなりません。違反をした場合には、罰金や禁固刑があります。

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私が住む場所は、大きな都市の南側に位置していますが、住宅街なのと、大きな道に面した場所ではないので、本当に静かで、人が歩いているのも、車が走っているのを見るのも少しだけです。家の中にいるとイタリアで起きていることが本当なのか?と思ってしまうほどなのですが、北側に住んでいる友人に聞くと、毎日救急車の音が何度もするそうで、音を聞くたびに緊張感が走ると言っていました。家の近くに止まることもあるそうで、運ばれていく人が見えると「どうか無事に戻ってこれますように」と心の中で思うと話していました。

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知っている人の中にも感染した方もいます。入院されたときには、非常に状況が深刻だったと聞きましたが、幸いにも退院できて、自宅静養に切り替わったと聞いて安堵しました。ただ、いまだに陽性反応があるということで、症状が緩和してもなかなか陰性反応にはならないと話していました。

我が家は大人が4人いるので、毎日の家事や食事の支度は普段より量が増えていて大変です。昼、夜と食事をずっと作り続けている感じです。イタリアは冷凍食品はあっても、日本のようにお惣菜のようなものがあまりないので、ゼロから作る感じで、大変ですが、忙しいときにはできないメニューをこの際作ろうという感じでエンジョイしています。

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毎日、昼食と夕食を作るので、自宅待機になってから、普段より買い物の量が増えました。1週間に1度、まとめて買っていますが、買い物に行くときは、上記で述べた証明書を2枚持参します。(1枚は、家から買い物へ行く分、1枚は買い物先から家に帰る分です)

私は、買い物へ行くときには、マスクはもちろんのこと、使い捨て手袋も欠かせません。除菌スプレーも持参します。

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マスクは、こういうウィルスカットのタイプを使っている人も多くいます。

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スーパーマーケットは、入口の前にそれぞれソーシャルディスタンスを最低でも1m(大体2mくらい)開けた状態で並びます。大きなスーパーマーケットは、一度に10人くらいずつ入店しています。入口にも除菌ジェルや手袋が設置されているところが多いです。スーパーによっては、入口で熱を測り、熱がある人は入れない状態にしているところもあります。

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イタリアの都市によって状況は違うと思いますが、私の家から一番近いスーパーでは、物がないという状況はいままで遭遇していません。少なくなっているものがあることはありますが、基本的にはどんなものも買えている状態です。ドラッグストアなども洗剤やトイレットペーパーなども豊富にあるので、困ることは基本的にはないです。お肉はいつも御贔屓にしているお肉屋さんがあるので、行く前に欲しいものをオーダーしておいて、ピックアップしているような感じです。

まとめて買い物をして、家に帰ってきた際に、私は特に気を付けています。
1.まず、家に入る前に自分が着ている上着や靴を十分除菌する。
2.家に入る前にマスクと手袋を取り、ビニール袋に入れる。
3.買い物してきたものは、机の上に置く。
4.手洗い、うがいをして、着ているものを脱ぎ、すぐシャワーをあびる
5.この服を洗濯する前に熱湯80度以上につけておき、その後洗濯をする
6.入口、玄関などドアノブや玄関の床なども十分除菌をする。

買い物してきたものは、このビデオを参考にして、購入してきたものやエコバックなどをすべて除菌します。

他にも気を付けないといけないのは、携帯電話や家の鍵、お財布やお金、レシートなどです。これらも除菌は欠かせません。私はお金は事前にジップロックなどに入れておいて、そこからお金をだし、レシートもその中に入れて買い物をしています。

毎日の家の中での生活ですが、普段仕事が忙しくて、こんなに長く家にいられることもないので、大掃除をしたり、家の中を片づけたり、断捨離したりと普段できないことをしています。

当初、4月13日までと言われたロックダウンですが、今日5月3日まで延長となると発表されました。今週末はイタリアではとても大切な休日であるイースター。家族が集まる大切な日ですが、高齢者で一人暮らしをしている人も多いので、家族がすべて集まるということは難しい状態になっています。4月9日現在、イタリアの感染者は、14万人、検査した人の数は85万人。亡くなった方の数は1万8千人と数は増え続けています。

くしゃみをしただけでどのくらいの人に感染が広がるのか実験したことを説明しているビデオです。これを見ても、感染している人の近くにいるから伝染るということだけではないのがよくわかります。

https://youtu.be/H2azcn7MqOU

日本では自宅待機とは言っても、まだまだみなさん仕事にも行かれているし、かなりの人たちが移動しているようです。イタリアやアメリカ、スペインのように感染者数がおびただしい数で増えていくようなことがないことをイタリアから祈っています。

次回は、自宅待機のイタリアの経済状態や国の対策などを書こうと思います。(これらの文は、あくまでも私の主観で書いております)



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