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アイドルをほぼ知らない無職の男が友人に誘われ初現場へ赴いた話


こんにちは。魔理沙に家財道具を全て盗まれた男、みぃそんです。

とんでもない事件はさておき、皆さんはアイドルといえば何を想像しますか?

アイドルは、英語の「idol」(偶像。崇拝される人や物)から転じて、現在では「熱狂的なファンを持つ若い歌手、俳優、タレント」などをいう。

Wikipediaより

そう。アイドルとは世間一般的にはこういう衣装を着た歌って踊る“厚みのある人間”のことを指しますよね。
ライブハウスやホール、果てにはドームでライブをして観客を魅了する。これこそがアイドル。なんてたってアイドルなわけです。

しかし、みぃそん。22歳彼女無し無職男。彼はここに至るまで“そういったアイドル”に触れてきませんでした。


そうです。僕はここまでの人生で二次元のキャラを愛し、二次元のアイドルばかりを追いかけてきました。

中学生の頃から「みくにゃん みくにゃん」と言い、成人した今でも「園田智代子は同級生で…」などと戯言を吐き続けています。僕は現在園田智代子と5歳の年齢差がありますが同級生です。


そんな二次元と心中するはずの僕でしたが、最近少しずつ意識が変わってきました。

そのキッカケは音楽

サブスクなどで様々な音楽を聴ける機会の増えた昨今。
インターネットで見かけた音楽をササッと調べてササッと聴く。そういったことが簡単にできるようになりました。

その中で気付いたことが「俺、アイドルソング好きじゃね?」ということ。

インターネットで楽曲を見かけ、それらを聴いて気に入った楽曲にアイドルソングが多く含まれることに気付いたのです。

アイドルソング特有の雰囲気、価値観、表現するモノの対象etc……。
それら全てが自分にやたらと突き刺さるのです……。




そして、そんなタイミングで友人からLINEが届きます。

9分で決めました。


というわけで今回は

こちらを語っていこうかと思います。どうぞよしなに。


1.ライブに申し込もう


早速アイドルのライブへ行くことは決めたので、次は申し込み。これだけ気持ちが高まっている時ですから『念』などでも申し込めそうですが、しっかりとインターネットを使わないといけないらしいです。

運良くドルオタの友人がいたので、今回は彼に全頼りしようと思います。高校を2か月で不登校になった僕ですが、その中で唯一できた友人です。この縁、使ってけ!!!

先程の返事を送った後、友人からチケットを申し込むために使うサイトが送られてきたので、また9分で申し込みを済ませました。

僕は普段必要な動画編集の作業でさえ始めるのに3か月かかったりしているので、どれだけ熱がこもっているかが分かります。

ちなみに今回ライブへ足を運ばせていただくのは、
アイドルグループの『群青の世界』

群青の世界(ぐんじょうのせかい)は、日本の女性アイドルグループである。略称は青セカ(あおせか)。2018年12月23日にデビュー。コンセプトは、「いつも見上げる果てしなく青い世界には、まだ足りないものがある」 メンバーは、一宮ゆい・工藤みか・水野まゆ・村崎ゆうなの4人。

Wikipediaより

いわゆる電波曲だったり激しくコーレスをしまくるイメージのあるライブアイドル(偏見)の中でも、グループ名の通り青く爽やかなイメージのあるアイドルみたいです。楽曲も強いらしい。良(よ)……。

「いつも見上げる果てしなく青い世界には、まだ足りないものがある」、言いたすぎる。もしジャンプ作家になったら巻末コメントにこれ書きます。


一週間後、当落が出ていたのでお互いに報告。無事当選となりました。ありがとう。これで市長になれます。

ちなみに今回取ったBチケットは(恐らく)普通のチケット。Aチケットは値段が倍する代わりに優先的に入場させてもらえる特典付きです。

そして驚きなのが支払期日。
この当選メールが届いたのが9月8日の21時なのですが、支払期日は翌日9日の23時59分。エグすぎる。動こうとしてもすぐに動けない社不人間を葬るつもりなのか。

今回はたまたま友人が連絡してきてくれましたが、もしもこれが無かったら支払期日に間に合わず群青の大阪湾に身を投げているところでした。危ない危ない。

ということで、友人から届いた“どうやら予習しておくべきらしい曲”を聴きながら当日に備えることにします。

今回は僕達が参加するのは北は仙台、南は沖縄までを巡る全国ツアー。そしてそのツアータイトルが『REBORN』なので、歌詞の中にしっかりと「Reborn」というフレーズが登場する楽曲『RIBBON』は予習しておいて損は無いですね。知ったようなことを言うのは得意です。

先程も言った通り、この時点で9月8日。ライブ本番は11月27日なのでたっぷり予習ができます!


予習するぞ~~~~~~!!!!!!!!!




2.そして前日






バカアホうんこまぬけ大王(おおきみ)

何で? どういうことですか?


前日まで3か月弱もあったのにも関わらず、この大王はメンバーについて調べることも、公式Twitterを見てみることも、ましてや音楽を聴くことさえ何もしとりやせんでした。シャンクスの代わりに俺が片腕落とそうかな。

言うとる場合か

これに関しては弁解のしようもなく、ただ普通に「怠惰でした」としか言えません。いくらでも聴く機会があったのにも関わらず、「本番ちょっと前からでいいか~」と後回しにしてウマ娘とかやってました……。本当に情けないッス……。


そして前日になって曲を聴き始めた男は更にあることに気付きます。

こんなムウマージみたいな色合いの画像で伝えてすみません。

元々、群青の世界はハイクオリティで強い楽曲が多いことはなんとなく知っていたんですが、どれを聴いても思ったより“ちゃんと良い曲”が多くて驚きました。

良い曲っぽい雰囲気の曲ではなく、ちゃんと良い曲。聴き心地も良くてスタイリッシュでいわゆる“エモい曲”が多かったです。

代表的なのがこれ。青セカのオタクからすれば「あは~w安直」と思われるかもしれませんが、だってめっちゃ良いし!!

素人目に見ても分かるぐらい曲の盛り上がりと疾走感、メロディ・編曲の美しさとキメの気持ち良さみたいなものが伝わってきます。
僕は「直前に聴いた音と今聴いた音を比較してどちらが高いか全く判断できない」くらいには音楽について無知ですが、分かります。これは本当に良い曲。良いって言いすぎてよく分からなくなってきちゃった。


しかし、これはこの時ばかりは少し僕を苦しめる要因になりました。

その理由は、シンプルに良い楽曲は電波曲等に比べ一夜漬けで脳に定着しないからです。


やめてください。これ、本当にdisとかでもなんでもないので今すぐ手に持った鈍器などを足元に置いてください。このままだとあなた普通にハンマーブロスです。

考えてみてください。

今からあなたにとある2曲同じ回数聞かせます。明日の昼によく覚えていた楽曲はどちらかなのかをテストします。

1曲目はあいみょんの『マリーゴールド』。リリースされてから今に至るまで若者を中心にずっと愛されている楽曲です。


もう1曲は矢島美容室の『ニホンノミカタ -ネバダカラキマシタ-』です。

こんなん矢島美容室でしょ? そういうことなんです。


群青の世界の楽曲は一度聴いて瞬時に頭にこびりつくタイプの楽曲ではなく、聴いた瞬間は「すごく耳当たりが良い」という記憶が脳に残り、そして導かれるように何度も聴き続けることで真価が発揮されていくような楽曲が多いと感じました。

そのため、ライブアイドルに多いいわゆる「一度聴いたらフレーズが忘れられない!」といった楽曲と違い、一夜漬けには向かないと感じたわけです。

誤解無きように言うと、矢島美容室タイプの楽曲が「キャッチーなだけで聴き続けられない」というわけでもなく、それはそれでしっかり聴き続けられると思っています。事実、僕は今でも『ニホンノミカタ -ネバダカラキマシタ-』を聴いています。

つまり、どちらも素晴らしいということですね!!

……どうでしょうか。僕は本当に怒られが怖いので、めちゃくちゃ予防線を張りながら喋っています。


話を戻します。

そんなこんなあって先延ばし癖のせいで「曲が覚えられない……」と嘆く羽目になってしまった惰オタクこと、みぃそん。

残り時間が無い中、Apple Musicを使いランキング上位から歌詞と睨めっこしながら曲をダーッと聴いては、少し気に入った曲を再度再生するなどします。



3.そして当日


無事早起きに成功しライブ会場のある天王寺に到着。
かなり余裕を持って着くことで遅刻を回避していきます。予習周りでまぁまぁ失敗しているので、この辺りは失敗できません。

ちなみに今回はもちろん特典会に参加します。

特典会とは、いわゆるチェキを撮影するアレ。
スタッフさんに2ショット or アイドルのソロチェキを撮ってもらい、チェキに命が宿るまでアイドルとお喋りできちゃう最高のイベントです。最高なことだけは知っています。

僕は同世代の女性と面と向かって話すのが約2年振りになるので、若い女の子成分を得るために人生初のゴンチャを飲みました。

やっぱり今は若者の間でタピオカ流行ってますからね! タピる。知ってますよ!! 俺を舐めるなよ!!!



そうこうしているうちに友人と合流する時間に。

もちろんイチローPOSTの前で待ち合わせします。僕の声がイチローに届く特別なポストですからね。待ち合わせにピッタリです。

開演時間までそれなりに時間があったので、友人から青セカやライブアイドルについて色々と教わりながら待機します。

その中で友人からとても大きな事実を知らされます。



友人「そういえば工藤みかさん、原神やってたと思うけど」


原神……?


原神ねぇ……


なるほど……



みぃそん「なるほど……」


しばらくすると開演時間が近付いてきました。

今回のライブハウスはあべのキューズモールにあるROCKTOWN。4階の端にひっそりとあります。

学生時代からかなりの回数キューズモールに足を運んできましたが、僕は今回初めてこのライブハウスの存在を知りました。こんなん無かったです。多分今日できました。

向かいには肉職人が本気で挑んでいる焼肉屋があります。お互い本気で頑張ろうな。


時間が進むにつれ段々とライブハウス前に人が集まります。

僕のアイドルライブの知識の9割は『推し武道』のアニメなので、ああいう感じの客層のイメージがありましたが、実際に集まった人達を見ると、自分と同世代くらい且つ自分より清潔感のあるシュッとした男性が多かったです。
過去に自分が経験した声優ライブの客層と比較しても、かなりしっかりとしていそうな人が多い印象です。当時は色んな意味でしっかりとしていない人、多かったです。


そして入場。
友人の整理番号は自分より前だったのですが、僕と一緒に入場するために後ろへズラしてくれました。感謝。

ライブハウスの中はこんな感じ。跳び箱のロイター板みたいになってるスピーカーがイカついですね。ライブ中に重力が反転したら蹴ってみることを決意しました。

ライブが始まる前になるとハコの中はどんどんと埋まってきます。コロナ渦じゃなければ300人は入るらしい。ちなみにこれは株式会社ゲームフリークの従業員数の約2倍です。

待機中にはどうやら青セカ楽曲のインスト音源らしきものが流れています。当然みぃそんは雑魚なので何も分かりません。馬鹿野郎。

そして舞台左奥にあるカッコいい機材群を見つめながら待機していると……。


!!

(照明がいい感じになった!)

(始まりっぽい音が鳴った!)

(これは“始まる”ぞ……)




(あ!!!1曲目!!!!!!!)



(これは……!!!!!)



馬鹿野郎ラングドシャお得セット。自分に激甘すぎるがゆえに招いた悲劇。予習が全然行き届いていません。



ですが、そう思ったのも束の間。

直前に予習しまくったアイドルこと、群青の世界。その4人が目の前に現れます。

「予習してない曲いきなり来ちゃった~」といった自分を責めるターンは一瞬で終わり、脳みその興味が目の前のそれへとシフトします。脳みそは単純です。


舞台袖からアイドル衣装を着て現れ、自分を含む観客がそれを迎え入れ、踊り出し、次第にイントロが終わって歌い始め、そしてその様をよく分からないなりにしっかりと凝視していると段々と実感するのです。



(オイ、本物のアイドルおるぞ……)



アイドルいんじゃん。アイドルっぽい人、歌って踊ってんじゃん。
そういう他人事から当事者にジワっと移り変わっていく温度感を覚えます。

アイドルのライブが始まったぞ……!

そして、今まで自分以外だった周りの人達が“個を持ったオタク”へと段々変わっていきます。

(なんか跳んでるし、なんか指差してんぞ!)

今回のライブは声出しNGですがジャンプはOKだったので、勢いよく一部のオタクが跳び始めます。普通に感染ウイルスみたいな怖さがあります。脈絡が無いから。

僕は初めての現場だということもあり、(ま、マジで跳んでる!)とビックリ仰天なわけですが、周りのオタク達はそれを気にも留めません。
え? これ俺だけに見えてる?

更に前方に柵があるので、それを掴んで跳んでいるオタクもいました。

自分の脚力だけでなく柵に力を借りたオタクの跳躍力には目を見張るものがあり、その異様な滞空時間はほぼスマブラのソラでした。

スマブラのソラ

4.ライブの雑多な感想


さて、ここからはつらつらとライブに関して感じたことを書いていこうと思います。
セトリがどうだとか「まさかあの楽曲を歌うなんて」みたいな部分は詳しく語れないですし、それを感じた時系列も順不同。ゆるく読んでください。

まずは生で聴く楽曲の話。

これはライブへ行くことで生まれる一番の価値だなと思ったことなのですが、今まで音源として聴いてきた楽曲であっても、生で披露されるそれを聴いた瞬間に別物に書き換えられてしまうなと感じました。

僕は青セカの楽曲をApple Musicを使って予習していたのですが、そこで聴いていた時に抱いたイメージを実際に生で聴いた時に感じたイメージが大きく超え強く印象に残るものが多くありました。

そのうちの一曲が『シンデレラエモーション(※あえてMV無しにしています)』。

僕はこの曲を生で聴いて、そして見て驚きました。

(これってこんな笑顔でフレッシュで元気な曲だったんだ……)

元々他の曲よりも明るめな印象はありましたが、実際生で見るとより明るい。そして楽しい。

単にサブスク等で曲を聴いているだけだと、当たり前ですが聴覚でしか曲を味わえないので曲の真価を引き出しづらいです。
ですが、生のライブだと音に加えてアイドルの表情、そして手先や脚の動きなど曲に二種類以上のレイヤーが増えるのです。

正直、このままサブスクで聴いているだけだったらこの曲の本来の良さ、楽しさが伝わりきらないまま過ごしていたかもしれません。
それくらいに、生でパフォーマンスを見て感じたものは大きかったような気がします。

また、今回比較的小さいライブハウスだったことで、表情や動き、空気をより強く感じられたというのも一つの理由かもしれません。

それに加えて知らない曲でもめちゃくちゃ盛り上がれる! というかテンションが上がる!!

僕は「クラップや振りコピなどを下手にやるくらいなら」と最初から地蔵(=動かない)を決め込んでいたのですが、それでも心はハイパーHAPPY。

知らない曲でもテンポに合わせて体を揺らしながらアイドルを見ているだけで楽しいですし、知ってる曲が来たらより自信を持って体を揺らせるのでより楽しい。最高の体験……。

ちょっと真面目に話しすぎたので変な画角から撮られたカバの遊具の写真、貼っておきます。


次に思ったのは「アイドル可愛すぎる……」ということ。
皆さん知ってますか? アイドルってめちゃくちゃ可愛いですよ。

僕も20年ほど生きてきたので、それなりに可愛い人も見てきましたが、そういう話じゃない可愛さ。

生で見るアイドルの可愛さは何と言うかレベル違いというより別競技感があるんですよね。

いくら顔立ちが整っていて愛嬌をそれなりに振りまける人であっても、アイドルがやる愛嬌の振りまきはできないと思います。アイドルがやるのは普通の愛嬌じゃない愛嬌。

しかも、オタクを射抜くことに特化した愛嬌です。曲中もハードなダンスをこなしながら笑顔を絶やさず、そんで自分にレスを飛ばしてくれた人に返したり。
それはもう。それはもうね。可愛いですよね?

びしょぬれマヨ坊やも同意してくれました。これは心強いですね。

ちなみにアイドルは思っている5倍くらいは観客席の方を見ているので、めちゃくちゃ目が合って恥ずかしい気持ちになります。特に正面に位置取られた時は注意。照れる。

向こうは当たり前みたいに目を合わせてきますが、こっちは何の耐性も無いわけ! そういうワクチン打って無いんス!!


そういえば今回はなんと全13曲ノンストップライブだったんですが、どうやらそれは珍しいらしく、なんともレアな機会に立ち会ってしまいました。

真ん中にMCがあると思いきや最後にMCをするというすごい構成。ラストのコマでその回のサブタイトルを表示させる漫画みたいでアツいですね。

そんなノンストップライブの中、もちろん曲の合間に水分補給を行ったりするわけですが、アイドルが水分補給を行っているにもかかわらず平気で次の曲のイントロが流れたりするんです。アイドルがまだ飲んでる途中でしょうが!!

ただでさえ息をつく暇も無いのに、合間の休憩もちょっと。ハードすぎるぜアイドル。
僕は『リングフィットアドベンチャー』をプレイしている際、股にコントローラーを挟んでケツを上げ下げするのトレーニングを10回やっただけで「ちょっと休ませて」と漏らしていました。弱すぎるぜ配信者。

少しセトリに触れておくと、この『BLUE OVER』というクールでダンスもめちゃくちゃ激しい楽曲をやった後に『BEST FRIEND』という可愛くて爽やかな友情ソングやってるの振れ幅すご~~となりました。

単純に楽曲のスタイルも違いますが、先程も言及した表情の振れ幅が一番凄かったです。そんなすぐに顔って切り替えられるんだ。「もうしばらくクールでいたいな」とかならないのかな。


ていうか結局予習してた『RIBBON』来なかったんですけど!! ツアータイトルとかあんま関係無いの!?

確かに、事前に他公演のセトリを調べている時に(あれ、RIBBON普通にやってないところあるぞ……)とは思いましたが、見て見ぬふりをしていました。

ですが、素人なりにバシッと予想を立てていたので、それが外れたのは少し悔しいです。ミニスクールウォーズです。


あと、「なるほどな」と思ったのがクラップ、手拍子についてです。

今回の公演は声出しがNGだったので、他の人のクラップにより注目することができました。

その中で気付いたのは「Aメロひとまわし目のクラップはBPM通りに叩いて、ふたまわし目はBPMの半分のテンポで叩くんだ!」ということ。

分かりにくいと思うので松任谷由実の『春よ、来い』で説明しますね。

「淡き光立つ にわか雨 いとし面影の沈丁花」の部分はBPM通り「~」と同じタイミングで手を叩きます。

しかしふたまわし目「溢るる涙の蕾から ひとつ ひとつ香り始める」のところは半分、「こるるみだの」くらいのタイミングで手を叩くみたいな感じです。

どうですか? めちゃくちゃ分かりやすいでしょう?

そのため、最初周りに合わせてBPM通りにクラップしていたのに、直後急にみんなテンポを変えるもんだから「裏切られた!」という気分になります。僕はそんなに柔軟に対応できる人間じゃありません。


クラップ周りで言うと、落ちサビにてラスサビ直前の一瞬だけクラップが入るというのも驚きました。

分かりにくいと思うのではっぱ隊の『YATTA!』で説明すると、落ちサビ「リセットさせすりゃ最高だ! みんないるから楽しいー!」の部分だけ急にクラップが入るみたいな感じです。

確かにラスサビに向けて気持ちが高まるので効果的だと思います。対応できなかったですがテンションは上がりました。


変な話題を討伐する坊や

よく分からないことをダラダラ書きすぎてしまったのでこの辺りでおしまいにします。

そんでまぁなんやかんやありまして、僕の初めてのアイドルライブは無事終了。
楽しかったり困惑したり照れたり驚いたり。色んな感情が凝縮された体験だったように思います。


しかし、本当に終わりではありません。


ここからは……。

5.特典会


ついに来ました特典会。やったらダメだよ即転売。コロッケ食うなら商店街。

すみません。テンションが上がってラップをしてしまいました。
特典会とは先述した通り、つまりチェキ会。アイドルと一緒に写真が撮れる! これはデカい!!


僕と友人はライブ中、出入口付近にいたので退場も早く、ササッとチェキ券を買いに行けます。
友人に連れられ早速列に並ぶみぃそん。他愛の無い会話をしながら列が進み、どんどんと会計が近付いていきます。

そこで、男みぃそん気付きます。

(誰のチェキ券を買うか決めてない……!!)

新参者なりに友人から各メンバーのことを軽く聞き、前日からTwitterなどを見て決めようとしていましたが決めきれず。直前、会計の直前にて自分がまだ決めていないことに気付きます。アホまぬけ。

そう思っている間に会計が近付き、どんどんと列が進みます。

そして会計に着いた僕は言いました。

「……ちょっと、一回やめます」


長い列に並び直すことになりました。何なんだ本当に。全部失敗してるな。


並び直す頃には会場外まで列が続いており、ここで更にショゲます。
しっかりとチェキ券を買えた友人が「買えるまで待ってる」というので「先行っときな~」と促します。そこまでおんぶにだっこはマズい。


しばらく並んで、結局チェキ券を購入したのは村崎ゆうなちゃん工藤みかちゃん

うなちゃんは友人の推しで且つ友人を認知しているらしいので、「初めてライブに来た旨と友人の話でいける!」と踏んで選びました。こんな選び方でいいのか?

みかちゃんは先述した通り原神をプレイしているとの情報を得ていたので、「普段原神の動画を投稿しているという話でいける!」と踏んで選びました。売名?
自分語りをしすぎるオタクは少しアレなイメージを持っていましたが、自分も同じ穴の狢……。でもこれしか僕には無いんです!!!

正直な話、事前情報からライブまでを通して推しと言える存在を決めきれなかったので、話しやすさを優先してしまいました。もっとドラマチックに選びたかった。


そして、いざメンバーの列に並びます。まずは村崎ゆうなちゃんです。
先に列に並んでいた友人が僕を見つけるやいなや最後尾の自分のところまで来てくれて、感謝と申し訳なさと大地と呪われし姫君が溢れ出ます。

列に並んでいると、付近にいた人から「これ書きました?」と生誕祭用のメッセージカードを書くように促されます。

僕は新参も新参者でメンバーのことも詳しく知らない状態なので、(自分如きが…)的なニュアンスで「これって書かなきゃダメですか?」とめちゃくちゃ嫌なクラスメイトみたいな態度をとってしまいました。

しかし、「おめでとうございますとかだけでいいんで~」と食い下がられたので、お祝いの言葉と軽い一言を書きました。実行委員の人、こんなやつにも声をかけてくれてありがとうございます。


列が進み、そろそろ自分の番というところ。先に友人の番だったので様子を見守ります。

彼は絵が得意なので、メンバーのイラストを画用紙に描き、それを額縁に入れて贈っていました。スゴすぎる。僕の手持ちには直前にアニメイトで買った『ゆるキャン△』の単行本くらいしかありません。

そして次は自分の番……。
僕は配信者なので一人喋りは比較的得意ですが、人としゃべるのはド下手です。


不安が残る中、いざ……!




※以下、チェキ会直後に書き殴ったメモの垂れ流し。

スタッフさん(チェキを撮る)

うな「たこ焼きポーズしよ~(会場が大阪なので)」

みぃそん「あっハイ(ありえないくらい無表情のたこ焼き)(生焼け)」

うな「ありがと~名前何て言うの?」

みぃそん「みぃそんです!」

うな「ふんふん……」

みぃそん「あの、今日アイドルの現場初めて来ました!」

うな「本当? 他のアイドルとかも全然行ったことない?」

みぃそん「そうです! 今日は大親友の〇〇(友人)に誘われて来ました!!」

うな「えっ! そうなんだ! もしかして1日前とかにTwitterで喋ってたりした?」

みぃそん「えっ……イヤッ……喋って、ない……です」

うな「結構エゴサしてるから、リプ送りあったりしてるんならワンチャン見たことあるかも!」

みぃそん「あー、はい!そうですね!!(連絡の大半はLINEとInstagram)
友人からも『うなはエゴサ凄いから』みたいなこと聞いてました!!」

うな「そう結構見ちゃう! いっつも検索しちゃうから! 今日のライブ良かった?」

みぃそん「そりゃあもちろん(生意気にも親指を立てる)」

うな「どう?今回のライブで推し決まった?」

みぃそん「えー…………決まってないです」

うな「はははっ正直すぎ」

どうですか? なんかめちゃくちゃリアルでしょう?


なんかも~~~っと上手く喋れる気がしてたんですけど、色々なものに呑まれ覆われ、言語を司る部分の半分を知らない第三者に乗っ取られて自分で上手く操縦できないような感覚でした。

これがチェキ。
多分ですけど、これみぃそんって聞き取ってもらえてませんよね? 諦めてる?

僕のハンドルネーム、みぃそん。なんだかんだリアルでこう名乗ることも多いんですが、一発で聞き取ってもらえたことは今まで一度もありません。

単純に僕の滑舌が悪いのもありますし、それに加えて“小さい『い』”を挟むので説明が難しいです。

いつも混乱させてしまって各位すみませんという気持ちです。コンビニのレジ後ろで売ってあるアレ、プレゼントさせていただきます。


続いて工藤みかちゃん
僕にはキラーアイテム『原神』があるので、淀みなく話せるように頑張りたいところです。

列に並んでいる人を見ていると、スマホで原神をプレイしている人がいました。チラッと見た感じ、翌日朝で終わるイベントを急いで進めていました。分かる。自分も苦しめられました。

さて、僕は淀みなく話せたのでしょうか。



※以下、チェキ会直後に書き殴ったメモの垂れ流し。

スタッフさん(チェキを撮る)

みぃそん「初めまして~今日初めてアイドルの現場来たんですよ~(持ちネタ)」

みか「え~!? ホント!?」

みぃそん「あと、あの……実は原神のショート動画を投稿してて(唐突)」

みか「えっ…………マジ?」

みぃそん「はい! YouTubeとTikTokに投稿してるんスよ」

みか「え、名前何て言うの?」

みぃそん「みぃそん……平仮名で『み』にちっちゃい『い』で『そん』」

みか「えーっと……(チェキにみぃーそんと書く)」

みぃそん「あっ『みぃそん』です! 伸ばし棒いらないです!!」

みか「あー! ごめん! 消しとく(ペンで『ー』を塗りつぶす)帰ったら絶対に見る!」

みぃそん「あざます! 是非!!」

みか「ちなみに今日はどういう縁で?」

みぃそん「あそこにいる友達に誘われて来ました!」

みか「へぇ~! 世間って狭いね(?)ありがとう~!」

ヘタクソだな……。なんかずっとアクセルとブレーキをガチャガチャ動かし続けてる感じですね。

こちらチェキです。また名前間違われてる。

さっきのお話を経て「もっかいこれやりそうだな……」とは思っていましたが、案の定でした。説明力と滑舌鍛えます。申し訳ない。
対策として名前を表示したスマホ画面を見せるのも良さそうですね。

そして今回のキラーアイテム『原神』。まぁギリいい感じに機能したみたいで良かったです。

「検索する」とは言ってもらえた(というか半分言わせた)わけですが、どうですか!? 見てもらえましたか!?
というかこの記事を仮にTwitterで見かけたとして、こんな11000字も読んでくれてますか!?!?

こんなんアイドルに見せようとすんな



6.終わり

というわけで、僕の人生初アイドルライブは今度こそ幕を閉じました。

ここまでダッラダラ書いた長文を読んでいただき本当にありがとうございます。


細かい感想は既に嫌というほど書いてきたので、総括した感想を言うと「思ったより何も知らんくても楽しめる」です。

よく「知らなくても楽しめるよ~」みたいな触れ込みは目にしますが、多分本当にそうで、予備知識なんかほとんど無くても盛り上がれます。
実際、僕は少しだけ予習していきましたが、楽しめた要素としては予習外の部分が大きかったです。

今回は「友人に誘われて」というアイドルのオーディション志望理由みたいな動機でしたが、それこそ今ではSNSや好きなVTuberのカバーなんかでアイドル及びアイドル楽曲を目にすることも多いと思うので、そこで気になったら軽~い気持ちで現場に足を運んでみるのも良いんじゃないかなとトーシロながらに思いました。


今回の『群青の世界』のライブを通して、一つ脱皮できたような気もするので、また機会があれば足を運んでみてもいいかなと思いました!

重ねてになりますが、ここまで読んでいただきありがとうございました!








さようなら

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