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新聞紙は便利なオモチャ

「最近は、新聞を取る人が少なくなったので、新聞紙を使った遊びが紹介できなくなったんですよねぇ」と、子育て支援員をされている方がお話していた。

そう言えばそう。オンラインで「あそび講座」を実施する時は、どのご家庭でも揃えやすい材料を使うことを心掛けているのだけれど、最近は新聞紙を使えなくなった。いや、使ってもいいのだけれど、「どのご家庭にも必ずある」というものではなくなった。

新聞紙があれば、色々遊べるのだけれど。

まずは、くしゃくしゃとびりびり。
何かのためじゃなくてもいい。くしゃくしゃって丸めたり、びりびり、ってちぎって、細くなったり小さくなったりする。その変化そのものを楽しむ。

もちろん、何かにしてもいい。新聞紙を、くしゃくしゃっと丸めればボールになる。からっぽのダンボール箱に投げ入れれば、玉入れになる。
細くちぎったものは、ひとまとまりにして持てば、ほうきみたいになる。身体をふさふさと触ってもたのしい。紙吹雪にして、降らせてもいい。沢山たくさん紙吹雪を作れば、かけあっても盛り上がる。

新聞紙は洋服にもなる。真ん中に頭が通るくらいの穴をあけて、スポッとかぶれば、できあがり。
帽子にもなる。折り紙でかぶと。四角い箱型に折れば四角い帽子。

ちゃんばらごっこをしてもいい。使っていいものは1人新聞紙1枚だけ。この
1枚を細く細くまいて、棒状にしたものが剣になる。新聞紙1枚から作れる剣だから、そんなに丈夫でもないし、そんなに硬くもない。だから、あまり危なくない感じで遊べる。

小学生くらいになると、レクリエーションゲームで新聞紙を使ったものも楽しい。新聞紙の上に立ち、じゃんけんで負けるたびに新聞紙を半分にたたむゲーム。1枚の新聞紙を4人で持ち、その上に風船をのせて、落とさないように運ぶ競争。1枚の新聞の中から指定された文字を探すゲームもある。

そして新聞にはチラシがつきもの。特に食べ物のチラシは遊びがいがある。食べ物の写真を切り取れば、ごっこあそびに使える。おすすめは、ピザ屋さんのチラシと、コージーコーナーのチラシ。どちらも写真が大きい。

そんな訳で、新聞紙は、便利な素材。便利なオモチャって言ってもいいかもしれない。
以前は、誰のうちにもあったから、気軽に遊びにつかっていたけれど、もしかしたら、「新聞紙」がものすごく貴重なものになるのかもしれないなぁ。

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