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〈大人だって成長する〉を実感するとき

娘が1歳半くらいの頃、子育て支援の講座を受講したのが、今にして思えば、フリーランスとして働く私のスタート地点でした。

講座を作ったのは、それ以前からお世話になっていた人です。子どものための施設を立ち上げる時、監修をして頂いた先生。幼児教室、それも、子どもだけではなく家族ごと支援することを大切にする幼児教室の運営をされていました。
その先生から、家族の伴走者となる人を育成する講座を開講する、というお話を聴き、ぜひとも受講したい、とその場で即決。第1期生になりました。

その時はフリーランスになることは想像もしていませんでした。ただ、子どもと関わる仕事をずっと続けていたし、その先も続けていくことしか考えていなかったから、子どもや子育てのことについての学びを増やしたい、そんな想いだったと思います。

受講後は、そこで学んだことを、子育て中の保護者の方にお伝えする講座の講師にもなりました。90分×6回シリーズという、かなりボリュームのある講座ですが、参加者同士のワークなどもあり、6回のうちに、保護者同士の横のつながりが生まれることも期待できる内容でした。

90分の講座のために、最初は、ものすごく時間をかけて準備したものです。
まる2日くらいはかけたんじゃないかな。スライドは既存のものを使います。先生が講座をやった時の文字起こし原稿も提供されました。それを元に、それぞれのスライドで話さなくちゃいけないことのチェック。自分なりのエピソードや実例の挿入。(実例としてのエピソードって、自分の経験したことじゃないと、実感をこめた話ができないんですよね。)時間の割り振り。最初から流れを全部確認して、シミュレーションして、ドキドキしながら講座に臨んだものです。

その頃から、10年くらい過ぎました。
幼児教室の先生の会社は、その後、保育園の運営を手掛けるようになりました。保育園の保護者の方に向けて、講座を提供するようになったため、そこからの依頼で、何度もお話をしました。

今では全6回のうちの第1回「子どものあそび」に関する回は、毎年私が担当しています。保護者向け講座が展開できる人の中でも得意分野があり、自然と役割分担されていったのです。

今では、事前にスライドをさーーーっと確認して、講座の流れを思い出せば、すぐにお話できます。何を話せばいいかも、もう困らない。この講座をやるたびに、この10年で、私もちょっとは成長したんじゃないかな、と言う気持ちになるんです。

大人になってからも成長するし、なんだかんだ成長のためには、反復と時間って、大事な要素なんだと思います。その反復と時間の成果を感じながら、今週末、「子どものあそび」のお話をします。

大人になってからも成長するのだから、この講座も、今の状態で学びを止めてはいけないですよね。マンネリ化させないよう、今年はどんな新しいネタを足そうかな、と、ちょっとわくわくしながら考えているところです。

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