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絵本はもっと遊びになる

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絵本の魅力に、もっともっと出会いたい! 絵本を選ぶことを楽しんだり、読んだ絵本を生活につなげたり、絵本からおしゃべりが広がったり・・・。絵本を使って、「読む」以外にも、こんなに楽…
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#絵本から広がる遊び

【絵本から広がるあそび】10さつ目『もりのピザやさん』

絵本を入り口にして、そこから広がるあそびのアイディアをご紹介します。 今回の絵本は『もりのピザやさん』(舟崎靖子:作 奈良坂智子:絵 偕成社) どんな絵本?『もりのピザやさん』という題名は聞き覚えがなくても、「もりはおもしろランド」というシリーズの絵本のどれかは、目にしたことがあるかもしれません。(リンク:偕成社のウェブマガジンで紹介されていました。) 自分の姿そっくりの「あなたの形のケーキ」を作ってくれる いたちのおかしやさん。もりの仲間たちの体に合わせて自転車をカスタ

【絵本から広がるあそび】6さつ目『おおきく おおきく おおきくなあれ』

絵本を入り口にして、そこから広がるあそびのアイディアをご紹介します。 今回の絵本(紙芝居)は『おおきく おおきく おおきくなあれ』(まついのりこ:作 童心社) どんな絵本?こどもたちの「おおきく おおきく おおきくなあれ!」という大きな声でお話が前に進んでいく、参加型の紙芝居です。 小さなこぶたや、たまごや、ケーキが、自分たちの声のチカラで大きくなっていき、その場にいる子どもたちの一体感もどんどん高まっていきます。 最後のお楽しみは、みんなが大好きな大きなケーキ! あそび

【絵本から広がるあそび】5さつ目『ころ ころ ころ』

絵本を入り口にして、そこから広がるあそびのアイディアをご紹介します。 今回の絵本は『ころころころ』(元永定正:作 福音館書店) どんな絵本?カラフルな球が、ころころ、ころころと、転がっていく絵本です。坂道、でこぼこ道、階段、山道・・・いくつもいくつもの、球が、どこまで転がっていくんだろう。動きを存分に味わえる絵本です。 あそび① ボールを転がす転がる絵本を充分楽しんだら、まずは何かを転がしてみたくなるもの。ボールから始めましょう。平らな床の上を、ころころと転がしてみます。

【絵本から広がるあそび】3さつ目『せんろはつづく』

絵本を入り口にして、そこから広がるあそびのアイディアをご紹介します。 今回の絵本は『せんろはつづく』(竹下文子:文 鈴木まもる:絵 金の星社) どんな絵本?こびとたちが、線路をつないでいきます。山があっても、池があっても、それぞれに工夫して、どんどん、どんどん、つないでいくのです。 日本語のリズムが本当に心地よく、読んでいるだけでうきうきしてきます。「せんろはつづくシリーズ」として、何冊も続編が出版されている、魅力的な1冊です。 あそび① 線路をつなげる「せんろはつづく」

【絵本から広がるあそび】2さつ目『からすのパンやさん』

絵本を入り口にして、そこから広がるあそびのアイディアをご紹介します。 今回の絵本は『からすのパンやさん』(かこさとし:作 偕成社) どんな絵本?もりにある「からすのパンやさん」のお話。仕事熱心なパンやのおとうさんと、おかあさん。子どもたちに喜んでもらおうと作ったパンが大評判となり、大勢のからすが押し寄せる大騒動が起こります。さて、どうなるのか。 あそび① 絵をみながらおしゃべり「からすのパンやさん」で子どもたちが大喜びするページは、何といっても、見開き一杯の〈すてきなパン

【絵本から広がるあそび】1さつ目『きゅっ きゅっ きゅっ』

絵本を入り口にして、そこから広がるあそびのアイディアをご紹介します。 今回の絵本は『きゅっ きゅっ きゅっ』(林明子:作 福音館書店) どんな絵本?小さな子どもと、ぬいるぐるみたちが、一緒にスープを飲みます。ぬいぐるみたちがスープをこぼすたびに、子どもが「ふいてあげるね きゅっ きゅっ きゅっ」と言いながら、手や、足や、おなかをふいてあげる・・・という繰り返しを楽しむ絵本です。 「ふいてあげるね きゅっ きゅっ きゅっ」という言葉の繰り返しがリズミカルで、とても印象的。題名

【絵本から広がるあそび】イントロ:絵本はあそびのカタログ

新しいテーマで、あそびを紹介していこうと思います。 絵本から広がるあそびです。 私と息子の絵本ものがたり個人的な体験からお話します。 息子が通っていた保育園は、3階建ての建物の1階と2階で、3階には、区立図書館がありました。毎日、保育園を出ると、建物の逆側の階段を駆け上がり、図書館に行くのが、〈いつものコース〉でした。 図書館は、入ってすぐのところが児童書と絵本のエリアになっていて、目に留まった本を何冊も抱えて、借りて帰りました。読み終わった本は、登園の時に、時間外ポスト