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絵本はもっと遊びになる

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絵本の魅力に、もっともっと出会いたい! 絵本を選ぶことを楽しんだり、読んだ絵本を生活につなげたり、絵本からおしゃべりが広がったり・・・。絵本を使って、「読む」以外にも、こんなに楽… もっと読む
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#絵本の選び方

【季節のおすすめ絵本】7月:おひさま

毎日暑いですね。 8月のテーマは「おひさま」にしよう、と思っていたのですが、連日のあまりの暑さと、ぎらぎらと照り付ける感じていたら、「うん、今が、おひさまの絵本だな」という気持ちになりました。 というわけで、予定より早めてエネルギー溢れる「おひさま」の絵本をご紹介します。 まずは、読んでいるうちに笑顔になる1冊から。 おひさまが大好きなくまくんのお話。 おひさまを待ち遠しく想う気持ちが伝わる1冊です。 次は、もう少し存在が身近な「おひさま」のお話。 そして、おひさま

【季節のおすすめ絵本】4月:だいじょうぶ!

新年度ですね。 入園や入学、進級など、新しい環境での生活がスタートする子どもたちも、多いことでしょう。 新しい生活は、ドキドキします。 子どもたちもドキドキしていると思いますが、実は、お父さん/お母さんも、やっぱりドキドキしていると思うのです。 そこで今日は、子どもたち、というよりも、むしろ、お父さん/お母さんに向けて、「だいじょうぶ!」というメッセージをお伝えできる絵本をご紹介します。 親だって、完璧じゃなくていいんだよ、と思える絵本を2冊。2冊とも登場人物は「おか

【季節のおすすめ絵本】3月:花がさいたよ

春の訪れを感じる3月。まだ寒い日もあって、正直言えばコートも手離せないけれど、でも、季節の移ろいを感じると、なんだか心がはずみます。 今月は、春が近づいていることを実感する「花がさいた」の絵本をご紹介しますね。 まずは、春の訪れを願う想いが、そのまま題名になった絵本から。 季節がめぐっていくことの美しさを感じる絵本をもう1冊。 春の訪れを象徴する花と言えば、やはり「桜」かもしれません。冬を越えた木々から、一斉に花が咲く劇的な変化は、確かに「枯れ木に花が咲いた」ように見え

【季節のおすすめ絵本】2月:ゆきの日は とくべつな日

「ゆきの日は特別」なんて言うと、「冬になれば、雪が日常だよ」という地域の人たちからは、そんなことないよ、って思われるかもしれないけれど、でも、やっぱり「ゆきの日」は、特別だなぁ、って思います。 見慣れた景色が、全く違って見える。全く違う世界が広がっている。 そんな、「ゆきの日」の驚きと喜びを感じる絵本を紹介します。 同じく小さな人に向けた絵本でも、もう少し物語性のあるのは、こちら。 ゆきと出会った子どもの姿を描いた本をもう1冊。 同じ題名の絵本ですが、全く違う切り口も

【季節のおすすめ絵本】11月〈後編〉:働く大人はカッコイイ

11月のテーマは「お仕事の絵本」。紹介したい本が沢山あるので、今月は前後編に分けてお届けしています。 前編の記事では、生活の周りにある「色々な仕事」に気づくような、仕事案内っぽい絵本をご紹介してきました。 後編では、個々の働く人の魅力に出会える本を紹介します。 まずは、ある働き者さんの1日の様子を描いた絵本。 ところで、このくまさんのシリーズは、「パンやさん」以外にも、「ゆうびんやさん」「うえきやさん」「せきたんやさん」と様々な職業が登場します。どの職業に就いても、く

【季節のおすすめ絵本】11月〈前編〉:仕事って、すてき

「お仕事の絵本」を紹介したくて、いつ記事にしようか、いつ記事にしようかと、わくわくしていました。 そして、やっぱり「勤労感謝の日」がある11月だな・・・と思い至ったのです。 思い至ったのですが、この、毎月のおすすめ絵本の記事を書き始めたのって、実は昨年12月から!ということで、早く紹介したかったお仕事の絵本、ほぼ1年間温め続けて、満を持しての紹介です。今月は、たくさんあるので、2回に分けてお届けしまーす! まずは、働く、という物語が、1枚の絵から伝わってくる本から。 絵本

【季節のおすすめ絵本】10月:感謝して「いただきます」

秋は実りの季節です。食欲の秋でもあります。そんな訳で、秋には、食べ物の絵本、とりわけ、秋に収穫される果物やおいも、寒い時に嬉しいほかほかのスープやパン・・・などの絵本を紹介してきました。 今回は「食べ物」の絵本でもちょっと趣を変え、「誰かが手間暇かけて用意してくれたこと」へと思いを馳せるような絵本を選びました。 「いただきます」という言葉は、食べ物の命を頂くことへの感謝の言葉ですが、同時に、その1つ1つの命を、育てて届けてくださっている方たちに対しての感謝の想いもこもってい

【絵本から広がるあそび】12さつ目『コッコさんとあめふり』

絵本を入り口にして、そこから広がるあそびのアイディアをご紹介します。 今回の絵本は『コッコさんとあめふり』(片山健:作 福音館書店) どんな絵本?雨が降り続くある日、コッコさんは「てるてる坊主」を作ります。 「てるてる坊主」に願いをこめても、なかなか雨はやみません。 そこでコッコさんがやったことは・・・。 あそび てるてる坊主をつくろう!てるてる坊主、作ったことがある人は多いと思います。 そのてるてる坊主、ティッシュとか、チラシの裏紙とかで作りませんでしたか?雨がやんで、

【絵本から広がるあそび】11さつ目『おせんべ やけたかな』

絵本を入り口にして、そこから広がるあそびのアイディアをご紹介します。 今回の絵本は『おせんべ やけたかな』(こがようこ:構成/文 降矢なな:絵 童心社) どんな絵本?「お・せ・ん・べ・や・け・た・か・な」でページをめくると、おせんべいが1枚焼けて、にっこり!わらべうたの手遊びを、絵本ならではの楽しみ方で味わえる本です。 あそび① わらべうたあそび子どもの頃、「お・せ・ん・べ・や・け・た・か・な」という、わらべうたで遊んだでしょうか。遊び方は簡単。 手のひらをおせんべいに見

【季節のおすすめ絵本】5月:今日は なにを 着ようかな

「服」は1年中着ていますが、春先は、ちょっぴり特別な気がします。冬の間いつも同じコートを着ていたのに、春になって、コートを脱ぎ、青空の下で、毎日違う、色とりどりの服が着られる季節。なんだか、脱皮して、美しい羽根を披露するちょうちょみたいじゃないですか? そこで、5月は〈今日は なにを 着ようかな〉というテーマの絵本をご紹介します。 最初は、毎日のお着換えの時に役立つ1冊から。 最初は、大人の手を借りていた子どもが、だんだん、自分でもお着換えができるようになります。最初は、

【絵本から広がるあそび】9さつ目『こぶたはなこさんのおべんとう』

絵本を入り口にして、そこから広がるあそびのアイディアをご紹介します。 今回の絵本は『こぶたはなこさんのおべんとう』(くどうなおこ:文 いけずみひろこ:絵 童話屋) どんな絵本?こぶたはなこさんと、こりすすみえさん、仲良しの2人が、お弁当を持って、ピクニックに出かけるお話。目的地まで行く途中、休憩するたびに、何かしらお弁当を食べて・・・。〈気負わないピクニック〉の楽しみが存分に感じられます。 こぶたはなこさんの絵本は、シリーズで何冊かありますが、どのお話も、本当に愛らしく、微

【絵本から広がるあそび】8さつ目『おにぎり』

絵本を入り口にして、そこから広がるあそびのアイディアをご紹介します。 今回の絵本は『おにぎり』(平山英三:文 平山和子:絵 福音館書店) どんな絵本?丁寧な言葉と、やさしい絵で、おにぎりを作る絵本です。1個ずつ、丁寧に、ぎゅっぎゅっと握ったおにぎりは、本当においしそう。ご飯の湯気のにおいも感じられて、おにぎりが食べたくなります。 あそび① おにぎりをつくろうこんな直球ストレートな絵本を読んだ後は、もう、直球ストレートに、「やってみよう!」って言うしかありません。おにぎり、

【絵本から広がるあそび】7さつ目『きんぎょが にげた』

絵本を入り口にして、そこから広がるあそびのアイディアをご紹介します。 今回の絵本は『きんぎょがにげた』(五味太郎:作 福音館書店) どんな絵本?金魚鉢から逃げたきんぎょは、ウチの中のあちらこちらで、かくれんぼ。絵の中に隠れたきんぎょを探して、「みーつけた!」という喜びをいっぱい味わえる絵本です。 読み聞かせの時は、きんぎょを見つけたことが嬉しくて、子どもたちが、どんどん本の前までやってきて、「これ!」「ここ!」と指さして教えてくれます。 あそび① どっちの手に 入ってるか

【絵本から広がるあそび】6さつ目『おおきく おおきく おおきくなあれ』

絵本を入り口にして、そこから広がるあそびのアイディアをご紹介します。 今回の絵本(紙芝居)は『おおきく おおきく おおきくなあれ』(まついのりこ:作 童心社) どんな絵本?こどもたちの「おおきく おおきく おおきくなあれ!」という大きな声でお話が前に進んでいく、参加型の紙芝居です。 小さなこぶたや、たまごや、ケーキが、自分たちの声のチカラで大きくなっていき、その場にいる子どもたちの一体感もどんどん高まっていきます。 最後のお楽しみは、みんなが大好きな大きなケーキ! あそび