「三宅伸治 真夏の夢 今年もしっかり磔磔3DAYS」ゲスト小坂忠 (配信)

京都磔磔からの「三宅伸治 真夏の夢 今年もしっかり磔磔3DAYS」1日目。配信を観る。

ゲストは小坂忠さんとウルフルケイスケさん。今回もケーヤン氏が登場した途端、日が射したように場が明るくなる。いつも以上におおらかなギターを感じる。

ケイスケさん引き続き参加で、小坂忠さんは2部から登場。

私はへそ曲がりなのか、こうしたレジェンドがゲストに来るライブは一旦身構える。レジェンドのパワーが勝りすぎたり、あるいは名曲に寄りかかってしまうのではと心配になるから。

不安の入り交じった気持ちで、下手からステージに上がりギターを支度する忠さんを待つ。
でもいい予感はあった。迎え入れるメンバーの音も顔もやわらかだったから。SNSでリハの写真をちらりと見たが、おそらくその段階で大きな信頼感が生まれていたんだろう。

1曲目は『ほうろう』から「ボン・ボヤージ波止場」。
ちょっと待って。SPOONFULってこんなアーバン・ソウルなサウンドの似合うバンドだったっけ?! 
たゆたうような気持ちのいい肌合い。
アーバンといっても、都会のど真ん中じゃない。
コテツさんのハーモニカ、茜ちゃんのドラムの土臭さもあるだろう。遠くにビル群を眺めながら寝っ転がっているような心地よさなのだ。

一切ムリがない。誰も合わせにいかない。

メンバー全員が、振り子のように揺れて同期していく。
Grooveが見える。
会場のお客さんもきっと静かに揺れているにちがいない。

その昔、70年代に小坂忠&吉田美奈子をヴォーカルに迎えたティンパンアレイの演奏で、私は子どもながら直感的に「ファンキーってこれだ」と悟った。
その感覚が蘇ってきた。

忠さんも、一夜だけのお客さま感がなく、リラックスした表情を見せる。
決して『ほうろう』やレジェンドの名声に囚われることのない、今、そこにいる小坂忠さんを感じて、私も肩の力を抜いて楽しむことができた。

「ほうろう」やゴスペルのバックグラウンドを
知ろうと知るまいと
大きく包み込まれた人は多かったはずだ。

バンド全員が幸せそうだった。

配信はツイキャスプレミアムでまだ購入・視聴できます。
2日目のLeyonaさんをゲストに迎えた回。
3日目のまだまだ突っ走るレジェンド(!)鮎川誠・友部正人・三宅伸治による「3KINGS」もぜひどうぞ。
 

https://twitcasting.tv/kyoto_takutaku/shopcart/88878

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