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三重県での再就職 情報収集方法 Part1. 女性の活躍推進企業の調べ方

結婚、出産・育児、配偶者との死別・離別、家族の介護などのライフイベントにより、働き方や仕事を変更せざるをえないことが多いのが女性です。さまざまなライフイベントがあっても、影響を受けず長く働ける職場・あるいはキャリアアップできる職場を探している、そんな女性に使っていただきたいのが、厚生労働省が提供する「女性の活躍推進企業データベース」です。

(厚生労働省 女性の活躍推進企業データベース トップ画面)

「女性の活躍推進企業データベース」では、女性が活躍できる環境を企業がどのように整えているのかを検索することができます。

女性活躍推進法に基づき、常時雇用する労働者数が101人以上の企業は、女性の活躍に関し、数値目標とそれに達するための施策実行計画を、「一般事業主行動計画」としてまとめ、公表することが義務付けられています。公表方法は、女性の活躍推進企業データベースもしくは、自社ホームページとされているため、女性の活躍推進企業データベースにお探しの企業がない場合は、企業ホームページの企業情報などで探してみるといいでしょう。

「女性の活躍推進企業データベース」の見方

  1. ウェブサイトにアクセスしたら、「学生・求職中の方」をクリックします。

2.検索したい企業がある場合は、企業名を入力して検索します。

3.三重県内の企業で女性の活躍推進が進んでいる企業を一括検索もできます。「業種・所在地・所持認定などでの検索はこちら」をクリックし、以下のような画面で条件を設定して検索します。

<女性活躍が進んでいる企業を検索するポイント>

①認定
国はさまざまな認定制度により、女性の活躍や多様な人材の活躍を推進しています。認定を取得している企業は、積極的に取り組み、実績が伴っている企業、ととらえることができるので、ひとつの判断基準になります。代表的な認定を2つご紹介します。

・「えるぼし」・・・女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(呼称「女性活躍推進法」)に基づき、一定基準を満たし、女性の活躍促進に関する状況などが優良な企業を認定する制度です。「採用」「継続就業」「労働時間等の働き方」「管理職比率」「多様なキャリアコース」といった評価項目について、基準を満たしている項目数が多いほど、星の数が多くなります。

くるみん・・・次世代育成支援対策推進法(呼称「次世代法」)に基づき、行動計画を策定した企業のうち、行動計画に定めた目標を達成し一定の要件を満たした企業は、申請を行うことによって「子育てサポート企業」として、厚生労働大臣の認定(くるみん認定・トライくるみん認定)を受けることができます。

そのうち、より高い水準の取り組みを行った企業は、一定の要件を満たした場合に、プラチナくるみんを、「不妊治療と仕事の両立」に取り組む企業が一定の基準を満たした場合は、プラス認定を受けることができま

②社内制度
「女性労働者に対する職業生活に関する機会の提供」および「職業生活と家庭生活の両立に資する社内制度」の2つの視点で検索することができます。

「職業生活に関する機会の提供」・・・
職業・雇用形態転換制度は、契約社員から正社員への雇用転換や一般職から総合職などへの転換制度を指します。まずは契約社員からスタートして正社員を目指す、という方は、このような制度がある企業を探すといいですね。

その他、中途採用をしている、教育訓練・研修制度を整えている、キャリア形成を支援する制度がある、などのポイントで検索できます。

「職業生活と家庭生活の両立に資する社内制度」・・・
柔軟な働き方に関する制度を整えている企業を選択できます。年次有給休暇時間単位取得制度は、通常半日、1日単位の有給休暇を1時間単位で取得できるというものです。子供を病院に連れて行かなくてはいけないときなど、半日休まなくてもいい、という場合に便利です。在宅勤務やテレワークもワーキングペアレンツにとってはありがたい制度ですが、業種などによりまだまだ進んでいないところも多いです。


現在三重県の企業は約700社登録されています(2022年11月14日 現在)。残念ながらえるぼし認定企業はまだまだ多くはありませんが、再就職先企業を探す判断材料の1つとして、厚生労働省の「女性の活躍推進企業データベース」を活用してみてはいかがでしょうか。