【縫製工場のご紹介】ナカノアパレル様
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このnoteは、ウェブサイトでは伝えきれない、私たちのブランド運営をしているメンバーの想いや考えを皆様にお伝えする日記のようなものです。
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生地だけでにこだわるのであれば、縫製工場の選定にこだわる必要はありません。しかし、実際には生産過程においても、廃棄問題や配送時に出るプラスチックごみの問題など、配慮しなければならない点が多くあります。そして、サスティナブル観点での工場選びは、私の経験上、生地探しよりも難易度が高いように感じます。
この記事では、縫製工場における課題と重要度をお話しした後に、ナカノアパレル様についてご紹介したいと思います。
サスティナブルはお金にならない
近年のサスティナブル・エシカル需要から、環境や労働問題に配慮した生地であれば、消費者にアピールできる要素の一つになりました。そのため、生地にこだわりを持つことで一定の売上が期待できます。一方で、工場の取り組みまで、消費者が見ることは少ないため、アパレルブランドからの需要が少なく、お金になりづらい傾向があります。
近年では、ファストファッションの普及により、利益率が圧迫されており縫製工場の経営状況は厳しくなりつつあり、利益に繋がらない環境や労働問題への取り組みにお金をかけられる状況ではないのです。(詳しく知りたい方は、山田敏夫さんの「ものがたりのあるものづくり」がおすすめです)
ナカノアパレル様の取り組み
上述した通り、サスティナブルな取り組みをされている工場様は少ない中、縫製を担当くださっているナカノアパレル様は、企業としてサスティナブルに取り組まれている非常に稀有な工事様です。
多くの取り組みをされており、全ては紹介できませんが、70'sが縫製をお願いするに至った特に魅力的な点を紹介します。
環境にやさしい素材の使用
ナカノアパレル様では、エコテックス認証の縫製糸を使用しています。エコテックス認証は繊維製品に関する世界的な認証で、人や環境にやさしい取り組みを評価しています。(エコテックス認証についてはこちら)
また、バイオマスOPPの包装袋や再生紙を使った台紙・ダンボールを採用するなど、幅広くお取り組みをされています。
これらの資材は、服の生産にあたってはどうしても発生してしまうものであるため、リサイクル素材などを使用することは重要な役割を果たしています。
生地の再利用
ナカノアパレル様は、裁断クズを再利用して防水シートとして活用するプロジェクトにも取り組まれています。
裁断クズは必ず発生してしまうのですが、再利用するのが非常に難しく、仮にどうにか再利用しても販売できず処分されてしまうことが多いです。こうして、実際に実需のあるものへと加工をするためには、非常に多くの苦労があると思いますし、アパレルブランド単体の取り組みでは決してなり得ないことであると思います。
自然エネルギーの活用
工場では、バイオマスチップ燃料を採用し、照明設備をLED照明に切り替え運営されており、将来的には電力は100%自然エネルギーで賄う状態を目指しています。
感謝の言葉
わたしたちのような実績のないブランドからの連絡は、縫製工場の皆様もお忙しいため、お返事をいただけないか、後ろ向きなご回答をいただく場合が多いです。
しかし、ナカノアパレル様は最初から非常に親切なお返事をいただいたことを覚忘れません。特にサスティナブルを徹底している工場様は国内でも限定的であるため、お返事をいただけただけでも非常に嬉しく思った記憶があります。
現在に至るまで、不勉強な部分が多いにも関わらず、非常にご丁寧にアドバイスをいただいており、助かっております。
これからも引き続き、よろしくお願い致します。
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