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DeepL翻訳とは?無料版と有料版の違いは?

はじめに

新型コロナウイルスの5類感染症移行後、日本への渡航規制が解除され、インバウンドが急増しました。このため、観光・ビジネスなどでAI翻訳を活用する場面が増えてきています。

AIによる自動翻訳が普及したことで、翻訳が容易になりました。しかし、種類も豊富なためどんな違いがあるのかと戸惑う方も多いのではないでしょうか。

本記事では、主要な翻訳エンジンであるDeepLについて取り上げ、無料版と有料版の違いについて解説します。


DeepLとは

DeepLは、ドイツのケルンに本拠地を置くDeepL SEが開発・提供する機械翻訳サービスです。2017年8月28日にサービスが開始され、現在は31言語の翻訳に対応しています。
DeepLは、ニューラル機械翻訳と呼ばれる技術を用いており、自然な表現で翻訳を行うことが可能です。また、翻訳精度が高いと評価されており、Google翻訳やMicrosoft Translatorなどの競合サービスと比較して、より正確な翻訳結果を得られるとされています。
DeepLは、ビジネスシーンや日常生活など、さまざまな場面で活用できる機械翻訳サービスです。

DeepLの無料版、有料版(DeepL Pro)との違いまとめ

無料・有料ともに言語数や翻訳精度には違いはないものの、
●ビジネスで利用する場合は有料版が安心
●個人利用は無料版で十分
であると言えます。
もうすこし踏み込んで説明したいと思います。

無料版の特徴4点

  1. セキュリティの心配

  2. 1回に翻訳できる文字数が少ない

  3. ファイル翻訳した後のファイルが編集できない

  4. 対応フォーマットが少ない

1.セキュリティの心配

無料版のDeepLで入力した内容は、学習データとしてDeepLのサーバー内に保存されます。会社や顧客の機密情報などを翻訳する場合は、有料版をご利用することをおすすめします。

当社の翻訳サービスをご利用の際は、当社のサーバーに送信したいと思うテキストのみ入力してください。訳文を提供し、サービスをご利用いただくには、サーバーへのテキスト送信が不可欠です。当社では、ニューラルネットワークと翻訳アルゴリズムのトレーニングおよび性能向上を目的として、入力済みのテキストおよびアップロード済みの文書ファイルとそれぞれの訳文を一定期間保存します。訳文に加えられた修正内容も一定期間保存します。訳文に加えられた修正内容は、精度の検証を目的として当社のサーバーに転送されます。また必要に応じて、お客様による修正内容を反映させて訳文をアップデートします。

(DeepL公式サイト:https://www.deepl.com/ja/privacy)より引用

DeepL公式サイトでも、入力するテキストはサーバーに保存されても大丈夫なもののみ入力するように説明しています。

2.1回に翻訳できる文字数が少ない
無料版では1回に翻訳できる文字数が5000文字までとなりますので、長文を翻訳したい場合は、ファイルごとアップロードするか、文章を分けて翻訳する必要があります。
いずれにせよ、文章を分ける手間もかかりますし、不自然に区切ってしまうことで翻訳精度も変わってしまいます。

3.ファイル翻訳した後のファイルが編集できない

wordやPDFファイルをアップロードして、丸ごと翻訳することも可能ですが、翻訳後の文章を編集することができません。ファイル翻訳を利用する場合は、1ファイルにつき10万文字まで翻訳することが可能です。大まかな内容が把握できればいいという場合においては無料版でも十分かもしれません。

4.対応フォーマットが少ない

無料版ではword, power point, PDF形式のファイル翻訳が可能ですが、有料版では前述の3つに加えてtxt, html, xliff形式にも対応しています。

有料版の特徴3点

  1. セキュリティが保護されている

  2. 文字数に制限がない

  3. 翻訳したファイルの編集ができる

1.セキュリティが保護されている

有料版では、入力した内容は永続的にサーバー内に保存されることはなく、サービス向上を目的としてテキストが使用されることはありません。ビジネスの場では社外に流出してはならない情報を扱うことが多いため、セキュリティが確保された有料版を利用することが望ましいといえます。

2.文字数に制限がない

有料版では翻訳の文字数に制限がない(1度に翻訳できる文字数は10万文字ですが)ため、大量の文章を機械翻訳にかける必要がある場合は、作業効率UPのためにも有料版を利用するのがよいのではないでしょうか。

3.翻訳したファイルの編集ができる

有料版では1か月間でアップロードできるファイルの数が5つ以上(プランによります)となります。無料版とは違い、翻訳したファイルを後から編集もできるため、レイアウトを変えたかったり、表現を手直ししたい場合などには必須の機能となるでしょう。

無料版・有料版違いまとめ

DeepL無料版・有料版の違い

ビジネスなどで利用する場合は有料版を!

DeepLの無料版と有料版の違いがお分かりいただけたでしょうか?

翻訳の精度や言語数の違いは無いため、個人的な範囲で利用したい場合は無料版で十分でしょう。ビジネスや専門的で大量の文章を一度に翻訳したい場合などは有料版をお選びいただくのが手間の削減にもつながります。

DeepLよりも便利なツールはあるのか?

ここまでがDeepLの無料版と有料版についての説明となりましたが、さらに便利なツールが無いかお探しの方にお知らせです!

当社のBiz翻訳では、DeepLのAdvancedプラン以上をご利用のお客様であれば、認証キーを使用することでBiz翻訳上でDeepLもご利用可能となります。

今回お伝え出来なかったDeepL以外の翻訳エンジン(Google翻訳やMicrosoft Translatorなど)が、Biz翻訳一つで複数ご利用いただけますので、ぜひお試しください!

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