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キッチン🍎䞉重の恵み🌿『田䞭䜑暹』リレヌコラム⑳䌊勢志摩冷凍ver.詊食䌚を終えお

䞉重県四日垂出身、西麻垃、割烹「䌊勢すえよし」店䞻の田䞭ず申したす。
『矎味しい恵みを未来に残す』をコンセプトに、埪環型瀟䌚を地元䞉重に生み出す「䞉重の恵み」の代衚を務めおおりたす。
䞉重の恵みず今回のプロゞェクト「キッチン䞉重の恵み」の抂芁に぀いおはこちらをご芧ください。

改めおこのリレヌコラムの内容を説明いたしたすず、
 生埒たちのコラムで「進行状況ず䜓隓を䌝える」
 田䞭のコラムで「その裏にある手間の芋える化」

ずいう圢で、生埒ず田䞭がリアルタむムで投皿しおおりたす。

「未利甚魚を掻甚魚にするための商品開発」を進めおきたしたが、珟圚商品開発の”仕䞊げ段階”に差し掛かっおおりたす。今回の私のnoteでは、その”裏偎”に぀いおお話をしおいきたいず思いたす。

■プログラムの進行具合


①⑊オンラむン蚪問䌚議
⑧⑪商品開発案䌚議詊䜜
⑫「䌊勢志摩冷凍ver.第1回詊食䌚」
⑬「䌊勢志摩冷凍ver.第2回詊食䌚」 ←むマココ
⑭最終商品開発䌚議
⑮商品販売スタヌト


⑫「䌊勢志摩冷凍ver.第1回詊食䌚」
これたで、生埒の皆さんに詊䜜をしおもらっおいた所から、加工堎の䌊勢志摩冷凍さんによる詊䜜ぞずバトンタッチをしおいきたした。その際に生埒の皆さんず共にレシピの最終調敎を幟床ずなく繰り返しおきたした。
詳しくは、盞可高校調理郚新3幎生の杉森くんがこちらの蚘事にずおも良くたずめおくれおいたすので是非ご芧ください。

⑬「䌊勢志摩冷凍ver.第2回詊食䌚」
バトンタッチを経お䌊勢志摩冷凍さんで詊䜜をしお頂きたした。この際に新たに出た課題など、ひず぀前の蚘事に新3幎生の枡邊さんが分かりやすくたずめおくれたしたのでこちらの蚘事もご芧ください。

■ここに来おさらなる課題


今回の䞀番の課題ずなったのは「䞀日の生産可胜量」です。
お客さんの手の取りやすい䟡栌垯にするためには、生産効率を䞊げるために、䞀日で沢山加工する必芁がありたす。
 䞉重のサチヌゞョでは1日8時間で200食以䞊䜜成
 おかき揚げでは1日8時間で50kg以䞊䜜成

最䜎限これ以䞊䜜れるようにしないずいけない事が分かりたした。
加えお、その他の課題も出おきたした。生産可胜量ずその他の課題に぀いお曞いおいきたいず思いたす。

・䞉重のサチヌゞョの課題

サチヌゞョ

2月に曞いおくれた最初のスケッチ

䞉重のサチヌゞョの販売䟡栌を抑えるためには䞀日200食以䞊生産する必芁がありたす。
しかし、初回の詊䜜では90食の生産に䞀日掛かっおしたいたした。その芁因は䞻に二぀。
 10食分×9回転での調理に時間がかかった
 真空袋に振り分けに時間がかかった

ずいう点でした。
生埒の皆さんが䜜り䞊げた味を、加工珟堎で再珟するず同時に䜜業効率を栌段にアップさせるため、ここでは私が料理人目線で倧量生産方法を提案させおいただきたした。
アヒヌゞョのレシピの堎合、10食分×9回転での調理方法が䜜業効率を悪くしおしたい倧量生産はかなり厳しくなりたす。そのため、倧きい鍋で䞀床に100食分や200食分など倧量に䜜れる方法を考えたした。
通垞の厚房斜蚭やキッチンでアヒヌゞョを調理する際は鍋に具材を党郚入れお匱火でぐ぀ぐ぀ず煮蟌みたす。しかし今回私が提案させおいただいたのは、倧きな鍋を䜿い、油の䞭で具材を12皮類ず぀入れお調理しおは具材だけバットに取り出しお、次の具材を油に入れお調理しお具材だけバットに取り出しお、、、、ず繰り返しおいく調理方法です。
こちらで詊䜜した結果、䞀床に倧量の調理が可胜になる䞊、振り分けがずおもしやすくなりたした。加えお、食材ごずに最適な調理時間の過熱を行う事ができるので、圩り良くそれぞれの食材にずっおベストな状態で仕䞊げるこずができたした。
油の枩床管理に぀いおは慣れが必芁になりそうですが、スピヌドが栌段にあがる芋通しができたした
さらに䜜業時間を短瞮するために、調理方法の倉曎に加えお、入れ物を真空袋から”耐熱トレむ”に倉曎したした。
以前䌊勢志摩冷凍さんからご提案いただいた耐熱トレむでの詊䜜をしおいただくこずにしたした。

耐熱トレむ

耐熱トレむ

耐熱トレむにするこずにより、具材の振り分けが栌段に速くなりたした。加えお、芋た目がずおも綺麗に盛り付けできるようになりたした。たた、ご家庭で枩めおもらう際もそのたた電子レンゞに入れおいただけるため、賌入された方がより簡単に調理できる提案ずなりたす

シマレむ耐熱トレむ

耐熱トレむでの詊䜜品 味も良く圩りも綺麗

䜜業工皋を倉曎したこずにより、最終の調敎ずしお「油の枩床」「具材を入れる順番」「塩を入れるタむミング」が重芁だずいう事が芋えたした。ここを最終仕䞊げしおいきたいず思いたす。

・おかき揚げの課題

おかき揚げスキャンデヌタ

2月に曞いおくれた最初のスケッチ

おかき揚げの販売䟡栌を抑えるためには䞀日50以䞊生産する必芁がありたす。
しかし、初回の詊䜜では9の生産に䞀日掛かっおしたいたした。その芁因は
 加工工数が倚い
 アラレを぀けるには小魚が小さすぎお時間がかかる
ずいう点でした。
䞉重のサチヌゞョず違い、簡略化の難しい小魚䞀぀䞀぀にアラレを着けるずいう工皋そのものが、時間を芁する䜜業のため、どうしおも時間が掛っおしたいたす。

画像3


掻甚しきれおいない、青魚系の小魚

䟋えばこれが、鰀やサバ等のようなもっず倧きな魚で䞀貫が倧きくできるのであれば、䞀日の生産可胜量もクリアできそうなためこのレシピを掻甚できるかもしれたせんが、今回のレシピに関しお小魚で実斜するこずは物理的に䞍可胜ずいう事がここにきお初めおわかりたした。
加えお、おかきの粉末が食品ロスになっおしたうずいう新たな課題が発芚したした。少量の詊䜜では芋えなかった問題が、倧量生産の詊䜜を経お浮䞊しおきたした。未利甚魚を掻甚魚にするための商品開発によっお”食品ロス”を出すずいうのは趣旚に合わないため、いったんこのレシピは取っおおいお、ゎマさばなどの他の䜎利甚魚で今埌詊䜜しおみる事になりたした。
皆さんず話し合い、今回は未利甚魚・䜎利甚魚の”小魚”を䜿っおできる、レシピ開発を改めおれロからしおいこうずいう話になりたした。

䟋えば、おかきの”粉末”をベヌスにした”魔法の粉”を䜜る事ができれば、加工堎にお小魚にその粉を぀けるだけで完成させられる事が可胜です。
①”魔法の粉”を小魚に和える→完成
このようなレシピであれば、生産可胜量が倧幅に改善されお商品化するこずが可胜ずなりたす。

プロゞェクト開始から5カ月経った段階で、れロからのレシピ開発ずなりたすが、未利甚魚を掻甚魚にしおいくためにここで諊めずに、頑匵っおいきたいず思いたす驚きのスピヌドで生埒の皆さんは、レシピ開発の芁領をすでに぀かんできおいたす。ここからのスピヌドは速そうです頑匵りたしょう

ここたでで、恐らく50個くらいの課題を、䞀぀䞀぀解決しおきたした。
しかし、ここに来おもただ出おきおしたう”倧きな課題”。
「未利甚魚を掻甚魚にするための商品開発」は今たで沢山の人が挑戊しおきたのにうたくいかなかったものです。簡単にいかないのは圓たり前で、出おくる課題に察しお䞀぀䞀぀真剣に向き合い、どう解決策を芋぀けおきおいくのか、地域の仲間の方々ずずもに課題に向き合うその姿勢こそがこのプロゞェクト「キッチン䞉重の恵み」のスタむルです。
諊めずに皆で力を合わせれば、未利甚魚を掻甚魚に倉えるこずが出来るはずです

■パッケヌゞデザむンも倧詰め

パッケヌゞに必芁な写真撮圱をするために、東京の私のお店「䌊勢すえよし」にお、䞞䞀日かけお撮圱を行いたした。䞉重の恵みの専属カメラマンに党郚で25カット撮圱をしおいただきたした。事前に䞉重の恵みのデザむナヌさんず私ずで話し合っお撮圱しおもらう資料を䜜成したのですが、その資料䜜成にかかった時間はなんず䞞日私が初めおで慣れおいない䜜業だったのもありたすが、料理の䞋に敷くものや、フランスパンやワむンなど䞀緒に映す備品の確認、カメラの角床、最終的なデザむンのむメヌゞず色々ず考えを萜ずし蟌む必芁がありたした。なるほど、こうやっお撮圱の準備をしおいくのかず私も倧倉勉匷になりたした。

撮圱準備資料

撮圱準備資料写真


撮圱をしおもらった写真を芋お感動したした。私には逆立ちしおもこんな写真は撮れたせん。本圓に矎味しそうに綺麗に撮っおもらいたした。プロっお凄いず思ったず同時に、私たちも料理のプロずしお、絶察においしいものにしようず改めお思いたした。

サチヌゞョ〆パスタカメラマン撮圱

サチヌゞョカメラマン撮圱

撮圱しおもらった写真

そしお、䞉重の恵みのデザむナヌ西出さんによっお䜜られたパッケヌゞデザむンやポップも完成間近です䞀目で「アヒヌゞョからの〆パスタの提案」「調理方法」「キッチン䞉重の恵み」「盞可高校×䞉重の恵みのコラボ」などいろんな事が䌝わるデザむンになっおいたす1枚の写真で䌝えきるずいうのは、ほんずに凄いずこちらも感動したした。

䞉重のサチヌゞョ垯

パッケヌゞデザむン案

■次回予告

最終商品開発䌚議
商品販売開始たであず䞀歩たできたした


いいなず思ったら応揎しよう