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スクラムチームの問題を解決する前に..

なかなかスクラムがうまくいかないと言うチームがあると思いますが、スクラムチームの問題を解決する前にぜひ確認してほしいと思う点について書きました。

このチームが本当にスクラムチームなのかを確認することがとても重要です。スクラムは仕事のフレームワークであり、そのフレームワークを構成する各要素について定義したスクラムガイドという文書が存在します。このスクラムガイドには、スクラムチームに関する詳細な説明が含まれており、要約すると以下3つの特徴があります:

  1. チームが基本単位: スクラムチームは、一度にひとつの目的(プロダクトゴール)に集中している少人数の専門家の集まりで構成される。通常、スクラムマスター1名、プロダクトオーナー1名、そして複数名の開発者から成り立つ。

  2. 機能横断: スクラムチームは、ステークホルダーとの協力や、プロダクトに関連するあらゆる活動に責任を持つ。これには、検証、保守、運用、実験、研究、開発などが含まれる。

  3. 自己管理: スクラムチームは、自分たちの作業を管理できるように組織によって権限が与えられる。自己組織化と自己管理がスクラムの重要な原則の一つ。

スクラムの原則とガイドラインに従ったチームが問題を効果的に解決できる可能性が高く、この前提確認は成功への第一歩です。例えば、スクラムチームができていない状態で短い周期で何かを作り出そうとしても、仕事に集中できなかったり、そもそもチームに必要な能力や権限がないなどでなかなかうまくいかないのは極めて自然です。ですので、スクラムチームができていないのであれば、他のことに手を出す前にまずは、スクラムチームをつくることに注力するのが効果的だと思っています。

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