見出し画像

完結編・なんにも決めないひとり旅〜なんだこれは!〜川崎市岡本太郎美術館

はじめて降りるあざみの駅で、はじめてのバスに揺られ、降りたった停留所。
Googleマップだとそこから20分くらい歩く感じでしたが、裏側から入ることができたので10分程で到着しました。

森のなかに突如あらわれた巨大モニュメント。

なんだ、これは!
自撮ラー登場。

岡本太郎(1911〜1996)
言わずと知れた芸術家ですが、わたしは子どもの頃、お笑いタレントだと思ってました。
テレビCMなどで見た、「バクハツだッ!」というのが強烈な印象でした。

自撮りピース。

わたしは大人になってから、ピカソをはじめとした抽象画を好きになります。
写実的な絵も好きですが、デフォルメしたデッサンや構図、色遣いに描く対象や作者の心情が表れ、見ている者に刺さります。フランスに行った際はピカソ美術館にも行きました。

マスク着用の岡本太郎氏。

岡本太郎の作品をきちんと見たのは忘れもしない2011年3月11日。妹と竹橋の東京国立近代美術館で開催された岡本太郎展に行きました。楽しく鑑賞したあと、美術館併設のカフェでお茶をしていたら、突如ガタガタと、落ち着いて座っていられないほどの揺れがやってきました。
東日本大震災です。

岡本太郎作品の興奮と感動が、あの地震(電車が動かず、竹橋から妹が住んでいた幡ヶ谷のアパートまで3時間歩いて帰りました。ヘトヘトになって、コップが割れていたり、倒れたり動いたりした家具にショックを受けつつテレビをつけたら津波で家やクルマが流れされている風景。それではじめて、自分たちの被害なんてたいしたことないと知りました)と同じ日なのです。

館内は写真撮影OK(フラッシュや動画は不可)であまり人もいなかったので、存分に撮らせていただきました。

密です。

岡本太郎はアート作品のみならず、たくさんの著述を残しています。
そのなかでも好きな言葉。

芸術というのは、生きることそのものである。

今回、岡本太郎の作品を見て、芸術は高尚なものではなく、ビジネスの道具でもなく、ピュアな生き様の表出なんだと改めて感じました。

2022年9月1日〜2023年1月31日まで工事のため休館ですが、土日、祝日のみカフェとミュージアムショップは営業するそうです。(今回、グッズは買いませんでした。上記のミニオブジェとキーホルダーは11年前に買ったものです。)

TAROブレンドを味わいました。生田緑地散策の休憩にも良さそうです。

帰りは小田急線の向ヶ丘遊園駅まで歩き、新宿経由で帰りました。

おわり

サポートありがとうございます。旅をしたり、映画やお芝居を観ることに使わせていただきます。