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埼玉県春日部市に児童相談所を作ろう

 【埼玉県、大野元裕知事は、埼玉県春日部市に児童相談所を早急に設置してください!】

 児童相談所のない埼玉県春日部市では、2021年12月に3歳の女児が虐待によって亡くなるという痛ましい事件が発生しました。「防げたのではないか」「なぜ、もっと早く対応できなかったのか」と悔やまれます。

 児童虐待が増加し、児童相談所が多くの国民に知られ、関心も高まっています。児童相談所は「児童虐待に対応するところ」というイメージが強いですが、本来は虐待にとどまらず、こどもの健やかな成長のためにあらゆる相談に応じるところです。

・保護者の病気、死亡などでこどもの家庭生活が困難になった。

・こどもの発達の遅れや障害がある。

・落ち着きがない、友達と遊べない、乱暴、夜尿などの心配事。

・里親になりたい。

などの相談に応じます。相談だけでなく、立ち入り調査、親子の通信制限やこどもの一時保護といった強い権限も持っています。

 広範な業務と役割を持った児童相談所ですが、埼玉県では中央(上尾市)、南(川口市)、川越、所沢、熊谷、越谷、草加の7か所の児童相談所でさいたま市を除く全県の相談、対応にあたっています。埼玉県の児童相談所

 特に、児童虐待に関する相談・対応はコロナ禍以降増加傾向です。2021年度は相談・対応件数が17,606件と前年度に比べて704件増加し、過去最高となっています。

 児童相談所には、保育士、保健師、小児科医、児童心理士など様々な専門職が働いています。中でも中心になるのは児童福祉士です。今年4月の児童相談所の職員配置では「虐待・相談指導」を担当する児童福祉士は7か所の合計で97人。相談対応件数を単純計算すると一人当たり180人を超える相談に対応していることになります。内部での工夫はあるにしても過重負担であることは明らかで、児童相談所を増やし、職員を確保するすることが急務です。

 埼玉県内20万人以上の都市で児童相談所がないのは春日部市だけ。春日部市は「越谷児童相談所」管内ですが、児童虐待からこどもを守るためにはきめ細やかに、機敏に対応できるよう春日部市にも児童相談所が必要です。

 2022年9月定例市議会では「春日部市に児童相談所設置を求める意見書」が全会一致で採択され、埼玉県に送付されました。議第17号 春日部市に児童相談所の設置を求める意見書

 埼玉県、大野元裕知事は、春日部市に早急に児童相談所の設置をしてください!

 こどもたちを守り、社会で責任をもって育てるために、埼玉県、大野元裕知事に対して児童相談所の設置を求める署名に、ぜひご協力をお願いします。