見出し画像

卑屈なオンライン授業奮闘記5〜Office 365 Education

前のお話
https://note.com/miee2018/n/nbda77064703a

「ed.jpのアカウントを取りたいのですがよろしいでしょうか?」
「ちょっと考えさせてください」

今までいろんなことを提案してきて、
「いいんじゃない」
と即決裁してくれた校長が慎重な姿勢を示した。
これは無理かもしれないと思った。
Office 365 Educationが無理なら、zoomの無料アカウントを使ってやるしかないな、またはzoom自腹か?と思いいろいろ考えていた。

校長、教頭との打ち合わせの席で校長が
「例の件だけど」
と切り出してきた。あー却下かと思っていたら、2、3質問してきて、納得した上で
「じゃあ進めよう」
ということになった。
さすが、うちの校長。自分でも色々調べて、最終的にわからないことを私に質問してきたようだ。
デジタルは敵!テクノロジーはチート!という姿勢が全く見られない。退職までこの人の下で働きたい。

打ち合わせ終了後、即座にドメイン取得サービスでドメインを登録し、即座にコンビニで支払いを終え、即座にドメインの設定にかかった。
いくつものドメインを自分で管理しているので、ドメインの設定については何の苦労もなかった。
しかし、Office 365 Educationの登録、設定ではかなり手間取った。
未知の領域ばかり。
DNSなんちゃらレコードを追加なんちゃ。
どうやら、そのドメインを所持していることを証明するための手続きらしいのだが、初心者にはわからないことばかり。
こんな作業、普通だったら50歳の平教諭がやるようなものじゃなく、ちゃんとした知識を持った人がやるんだろうなあ。
よくわからずにやっていたらDNSとかいろんなものが全部Office365 A1の中に入ってしまった。
これっていいのか?

先が見えない綱渡りをどんどん進める。
泣きながら設定をするという表現がぴったり。
それでも作業に没頭して何とか職員分のアカウント設定を終えることができた。
そこからは試行錯誤の連続。
職員研修を行おうとしたらうまくログインできなかったりログインするたびにスマホを使った認証を求められたりと、なかなかの苦労。
一つ一つ課題を解決していって、何とか3月中には運用可能な状態までこぎつけた。

その後、Microsoftから100ページ以上にも及ぶ学校でのteams活用のマニュアルが公開されたときには
「1週間早ければ!!!」
と、声を大にして叫んだ(嘘、思っただけ)
ともあれ、なんとか令和2年度の始業式に間に合わせた。

つづく

サポートありがとうございます。サポートいただいた額と同額を自分で追加して、プログラミング教育の機器購入資金にします。