見出し画像

教科書の図表を使った自作教材をネットで公開することについて調べてみた

MIEE(マイクロソフトが公式に認定する ICT を活用して新たな学びへ挑戦する教育者)に認定していただいたので、MEC(Microsoft Educator Community)に実践を投稿するようになった。

日常的にICTを(不本意ながら)教具として活用しているので、投稿するネタはいくらでもある。
しかし、当たり前すぎることなので投稿を躊躇した。

先日、マイクロソフトの担当者とお話しした際、わざわざよそゆきの実践を投稿する必要はなく、自分がやっていることを投稿することで、誰かのヒントになるかもしれないことに気づいた。

よし、パワポを使った自作教材を投稿するぞ!と息巻いていたとき、ふと心配ごとが。
「あれ? おいらの教材って教科書スキャンしまくりだけど、これを公開しても大丈夫かな?」
ということで、調べてみることにした。

結論

教科書の図表をスキャンして作ったパワポ教材をネットに投稿する場合は許諾を受けなきゃダメ

教員及び児童・生徒が、授業の教材として使うために
他人の作品をコピーし配布する場合(第35条第1項)

著作権者の了解なしに利用できるための条件
 ①営利を目的としない教育機関であること
 ②綬業を担当する教員やその授業等を受ける児童・生徒がコピーすること
 ③本人(教員又は児童・生徒)の授業で使用すること
 ④コピーは、授業で必要な限度内の部数であること
 ⑤既に公表された著作物であること
 ⑥その著作物の種類や用途などから判断して、著作権者の利益を不当に害しないこと
 ⑦原則として著作物の題名、著作者名などの「出所の明示」をすること

文化庁「学校における教育活動と著作権」より

MECのサイトに投稿するとき,明確に引っかかるのは③だ。
教育目的であっても,投稿は明らかに授業じゃない。
もう,これでアウト。

自分で図表を作れば,問題ない。
でも,毎日の授業に使うためにやっていること。
私の能力では,そんなのに時間をかけていたら続かない。
それに,子どもの中には,教科書の図表と同じでなければ,全く別物と認識してしまう子もいるのだ。
投稿のために,わざわざパワポで図表を作り直すってのはナンセンス。

だったら許諾を得れば良いじゃん。
と思って,調べてみたんだけど,そこそこの金額がかかるらしい。
年額で1万かかる可能性がある。
教育普及のためとはいえ,そこまで自腹を切る気にはなれない。
それに,実践例はたっぷりあるのだ。
それら一つ一つに許諾を取って使用料を支払っていたら,私は破産する。

ということで,MECへの実践報告は,別のものでやることにした。



サポートありがとうございます。サポートいただいた額と同額を自分で追加して、プログラミング教育の機器購入資金にします。