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アラカン事務員|補助金の繰越しには手続きが必要です


先日、科研費 補助金課題の繰越しについて、最終確認がおこなわれました。

補助金は単年度ごとに研究費を執行するのが基本。

ですが、交付が決定した時には予想し得なかったやむを得ない理由により、年度内に完了することが困難となった場合、繰越し制度を利用して次年度に持ち越せるのです。

そのために、研究者が作成した「繰越を必要とする理由書」を学振へ提出するのですが、この書類、審査・指導が厳しいのです。

まず、「◎が原因による□のため、△が○となった」のように、論理的な記載が求められます。
研究計画の変更についても、繰越理由・発生時期とつじつまが合うか、妥当性があるかをきっちりと見られます。

そして、要件がみたされない理由書は容赦なく差し戻される。
1回目の提出で受理されることはほとんどなく、指導にしたがって修正し、2回目、3回目の提出でやっとOKとなるパターンです。

研究者へ何度も修正依頼をするのは心苦しいのですが、書類を受理してもらうためには仕方がありません。

理由書の作成のための参考資料があり、理由ごとの記載例も用意されているので活用していただきたいです。

こうして学振のチェックを受けたうえで財務省の承認が得られれば、はれて補助金を翌年度に繰越して研究を継続することが可能になります。

要件が合致せず、繰越制度が利用できない場合は、「調整金」という制度もありますので、またの機会に書きたいと思います。

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