そういうことね、つまり

いまは午前2時。こんな時間に起きてられるのも珍しい。きっと残っていた仕事をしていたから、というのとあとひとつ理由がある。

「寒すぎるー」そうAくんからLINEがきた。だから私は「外にいるの?」ときいた。すると、うんと返ってきた。彼女とご飯行ってきたのかな、とか、いろいろ。

もう彼女ができてから、私の中のAくんへの気持ちは薄れていっていた。だって好きな人ができたんだもの、彼には。

「会いたいなー」この言葉を久々きいた。だから思わず、バイト入れたのは誰よ〜と、そんな感じで返した。すると、謝られたが「でも会いたいんよ?」と返ってきた、ずるい、このかんじ。

だから、当たり障りのない感じで、そうですかと返した。すると彼はいつものように「流された」と悲しんでいたから、私もいつものように「それはいつもでしょ?」とか返した。それにそんなつもりはなかったのもあったけど、文章にするとそう捉えられてしまうらしい。難しい、と、その通りに彼にも伝えた。そしたら、「電話する?」と送られてきた。

ひさびさだ、このかんじ。

少しなら。と、私は布団にもぐった。

いろいろ聞きたいことがある、やまほど、でもどこから聞いていいかわからず、口を開いた時には彼女のことを聞いていた。

どうやらアプリで出会った人らしい。年は一個下の地元も近い人。イルミネーションも日帰りで車で行ったらしい。その節々に、彼は、

「デート行ってくれないから」「付き合おうって言われた」「25日もあいてる」とか、匂わせてきたから、もう確実に、

いいなって思ってた人は私で、でも付き合えないから諦めようとしてたのよね?いろいろわかってきた。

「男女の友情は成立なんてしないよ」そう彼は言い放った。なんで?ときくと「確実にどっちかが好きで行ってるやん?俺はそう」と言ったのだ。

もう、好きって言ってるじゃんね。

でもそれでも想いは伝えてこない。

ほんとうに奥手。

私もそう思ったけど認めてしまったらおしまいだから、友情は成立すると言い放った。

でも、「早く会う日にならんかなー」っていってくれる彼が可愛くて、でもそれをいったらいけないと思って、私は笑いながら「面白いね」と隠した。

やっぱり心地よくて、電話は切りたくなかったけど、それくらいがまた求めあうでしょ、そう思って切ろうかって伝えると、電話の奥で何かを言っていた。聞こえなかった。

だから、ん?と聞き返すと「もっと話したかったなって、言わせたやろ」といわれ、ほんとうに可愛いなと思ってしまった。

また、彼のことを思ってしまうだろうな、でもそれをきっと私はしたいんだろうな。何やってんだか、でも、嫌じゃないのよね。

ほんとうに、今彼氏がいなかったら、きっと付き合っていただろうな。そうおもう。

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