ことばでツナがる #1 慶讃(きょうさん)
三重教区・桑名別院では、2026年の春に宗祖親鸞聖人御誕生八百五十年・立教開宗八百年慶讚法要をお勤めします。親鸞聖人は1173年にお生まれになりました。9歳で得度(僧侶となる)し、自身の苦悩を仏道にたずねられ、師・法然上人との出遇いから念仏の教えに生きることを決意されます。のちに主著『教行信証』の草稿を完成された1224(元仁元)年が、浄土の真宗が開かれた立教開宗(りっきょうかいしゅう)の年とされました。
「慶讚」は「きょうさん」と読み、親鸞聖人の誕生と、真宗の教えを開かれたことを「慶(よろこび)」、「讃(たたえる)」という意味の法要で50年に1度勤まります。この二つの出発点を通して、800年の時を経て伝わった真宗の教えに、私たち一人ひとりが、人と生まれたことの意味を確かめなおす大切な機会であります。
(朝日町 西光寺 荒木智哉)
※本内容は三重教区桑名別院宗祖親鸞聖人御誕生八百五十年立教開宗八百年慶讃事業広報紙「慶讃ニュース―ツナがる211」Vol.1のコラムの転載です。