静かの海

きょうはApple Musicの整理がしたくて、ずっとライブラリと睨めっこしていた。みんなはプレイリストってどんな感じで作ってる?
私は聴いた時に感じる印象が近しいものを同じプレイリストに入れたくて、でもそれって曲調とかジャンルとかで簡単に分けられるものでもないから、整理するたびに頭を悩ませている。

静かの海、というのは私の厳選プレイリストの名前で、だいぶ前に某人がつけてくれた。月の海のひとつに静かの海というのがあって、そこから取ってきたらしい。センスが良い。

厳選プレイリストはかっこいい名前がついたけど、他のプレイリストは適当で、「心地いい」とか「悪くない」みたいな感覚的すぎる名前だったり、「俗世間」とかいう性格が悪そうな名前だったりした。
(俗世間には、有名そう、世間一般のウケが良さそう、て感じる曲が入っている。もちろん私も好きな曲)

心地いい、悪くない、みたいな感覚的な名前なのは、別にふざけているわけではなくて、私が感じている曖昧なきもちよさの種類ごとにプレイリストを作ろうとすると、具体的すぎる言葉ではうまく表現できないから。001、002って番号を振ってたこともあるけど、流石にわかりにくいので、これはやめた。でも心地いい、悪くない、も良い名前だというわけじゃない。ちょっとわかりにくい。全部心地いいと言えば心地いいし、悪くないし。

だから今日はプレイリストの名前を考えるところから始めた。「俗世間」は「既知の海」、「心地いい」は「調和の入江」。俗世間は俗世間のままでいい気もしたけれど、そうなると、世間的に有名かはわからないけれど人前で流しても良さそうな曲、というものが入れにくいのでやめた。「悪くない」は消してしまった。他にも「神酒の海」「柔軟の湖」「未開の入江」なんかを作った。全部月の地形から取った名前。これはいい。非常に感覚的。自分で考えた言葉じゃないのもいい。同じような言葉を、たとえば、硬質な砂漠、風の山、盲従の沢、みたいに自分で考えてしまうと、それは違う。すでにある選択肢の中から、このきもちよさに一番近いものを感じる言葉を選んで名付ける、というのが良い。とはいえ、気が変わって名前を変えることもあるかもしれない。

名前を考えたからどんどん曲を入れて……といきたいけれど、自分はその曲に何を感じているのか、というのに向き合うのは時間がかかる……こともある。かからないものもある。振り分けに結構難儀した。結局どれに当てはまるのかわからなくて、好きだけどなんのプレイリストにも入っていない曲もいっぱいある。

それで完成した「静かの海」がこんな感じ。静かの海は特に好きな曲を集めたプレイリストなので全部に同じものを感じているわけじゃないんだけど、ここにある曲には共通して美しいなあって感じている気がするな。これが好きならこれ好きそう、みたいな曲があったら教えてね。

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