おから料理

生まれ育った村には
箸が刺さって持ちあがる
程硬い木綿豆腐を作る
豆腐屋さんがあった。

大豆の香りのよい
硬い木綿豆腐に柚子を
かけて食べるのが
好きだった。

偏食な私でも食べられる
数少ない食べ物だった。

そんな豆腐が
お気に入りだった
母方の祖父は
市内から
遊びに来た折りには
硬い木綿豆腐を縄で縛り
自慢のハーレーの荷台の
乗せて颯爽と帰って行く。

何でも人任せで
生きてきた私は
兎に角

嫁いで福岡に住むように
なり毎日のお惣菜作りが
とても大変だった。

婦人雑誌の付録の
料理本にずいぶん
助けられた。

グルメで上手い物好きな
夫に鍛えられて
料理の腕は
メキメキ上がり

何より
何と料理を作る事が
大好きになった。

暫くすると
レシピから離れて
自分なりに家庭料理を
作れるようにもなった。

イカの足や鳥ミンチ等
調理して取り分けて
置いた材料が集まると
おからを炊く。
具を小さく切り沢山の
具材から味がしみだして
美味しいおから料理が
出来あがる….昔は
おからは無料で貰っていた。
今は
パウダーがあるので
とても重宝している。
安い材料で其なりに
存在感があるので
たまに作ると我ながら
美味しいって感激する。

最近
そんなおからを炊いた！！
イカの足や頂いた椎茸
等……..本当に久しぶり…..　
具材が増えて
想定外の量になり
半分は冷凍した。

にわかに
おから長者になって
　　　嬉しいなぁ！！

　　　ラブ&ピース