見出し画像

続:福島原発5号機の取水口の海底土の汚染について

前回の note 「福島原発5号機の取水口の海底土の汚染について」で、東電が海底土の汚染について二桁も違うようなホットスポットが存在することを認めたと書いたのですが、4月23日、東電と共に脱原発をめざす会で、東電は
「上昇の原因として、海底土のサンプリングは小型船の上から行っており、毎回同じ場所の海底土をサン プリングすることはできないため、サンプリングポイント周辺でも比較的放射性物質濃度の高い海底土を 採取したものと思われます」
という文書回答は不適切だと認めました。

海底土汚染上昇の原因は仕切堤の工事

東電は、2022年11月から2023年12月まで海底の堆砂撤去の工事を行いました。また、5号機取水口の南側に仕切堤を設置しました。二桁も高い汚染土が取水口付近で見つかったのはこの仕切堤工事の影響と認めました。そしてこの汚染土はその後の撤去工事で取り除けたと説明しました。海洋放出開始から4ヶ月も経ってからということになります。(この説明は当日のやり取りの中ではなく、終わった後で直接、個人的に受けました)

海洋放出中も汚染土の撤去工事

海洋放出は2023年の8月から始まりましたが、汚染土の撤去工事は2023年の12月まで続けたということで「海洋放出をしながら、取水口の堆砂撤去工事はできるのか」と
聞くと「できる」という答でした。
「だってここから取水しているんでしょ?」というと「そんなに流れはないです」との説明。
でも、一方で東電は北側のところに穴をあけて、港湾外から「きれいな」海水を取り込んで、それを取水できるようにしたと主張しています。(タイトル画像の青い矢印)大した流れがないなら、本当に港湾外からの「きれいな」海水が5号機取水口から取り込めているのでしょうか?疑問です。しかもその「きれいな」海水を取水するために行った仕切堤工事で二桁も高い汚染土が発生してしまったという皮肉な結果に。

汚染した海水で「薄めて」放出している海洋放出反対!

*タイトル画像は ALPS処理水海洋放出の状況について 2024年3月28日 P16(東電のページ番号だとP15)
https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/decommissioning/committee/osensuitaisakuteam/2024/03/03/3-1-2.pdf 

*詳しいことは以下のまさのあつこさんのnoteで 

*前回のnoteはこちら



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?