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手作りの温もり ブックカバー製作①革材料の準備と型紙作り

こんにちは!
「手作りの温もり ブックカバー製作」シリーズ、第一回です。

↑前回の記事はこちら

今回は副題にもあるように、革製ブックカバーを作るための第一歩、「革材料の準備と型紙作り」に焦点を当ててみましょう。

革材料の選び方

一言で革と言っても、その性質は様々です。柔らかいもの、硬いもの、手触りや質感の違いなど様々な選択肢があります。
具体的な革の種類については、ここで並べだすと本題から外れてしまうので……興味のある方は詳しく検索してみてくださいね。

今回の作品では耐久性に優れ長期間使用できる、レザークラフトの代表的な材料である牛革を使用します。

革の販売方法も様々で、動物の皮を鞣(なめ)してそのまま販売する「丸革」や、一定サイズに裁断して販売する「切り革(カットレザー)」などがあります。今回はそれほど大きな面積を裁断するわけではないので、切り革を選択しました。

革の仕入れ先は従来、皮革専門の問屋さんや、ジョイフル本田のような大型ホームセンターなどへ足を運ぶ必要がありましたが、現在では田舎でもネット通販で手軽に購入することが出来るようになりました。有難いことです。

サイズや価格を検討した結果、楽天市場でこちらのA4サイズのタンローきなりを購入して使用することにしました。

タンローとは「タンニン鞣し革のロウケツ(ろうけち)染用下地」の略称で、きなりとは、染色する前の生地のことだそうです。
今回は染色もする予定なので、もってこいですね。

厚さは1.0mmを指定しました。前作は1.5mmの牛革を使用したのですが、完成品を折り曲げる際に、少し厚すぎるなと感じました。

型紙の設計と作成

前項で用意した革に、実際に文庫本(A6)サイズの本を置いてサイズを確認しました。革の厚さも丁度良さそうです。

100均の文庫本サイズの手帳と、用意したA4サイズの革

文庫本がすっぽり入るサイズに仕立てたいので、縫い代も考慮して文庫本よりひと回り大きい型紙を作成します。
工作用紙を準備して、定規を使って外形を描き、はさみを使ってチョキチョキチョキ……。

型紙が完成!

型紙はこちらの3つの部位を作成しました。
(A)本体部分
(B)両端のポケットになる部分
(C)閉じひも部分
Bパーツは、革から同じものを2つ切り出します。

次に型紙を革の上に並べて、切り出し方を確認します。

できるだけ無駄が無いように……

AパーツとCパーツをを並べると、ちょうど1枚から切り出せそうです。
Bパーツも同様に確認します。

ちょうど4個切り出せそう

1、2、3…4!Bパーツは4個切り出せそうです。
こうして確認することで、ブックカバーを1つ完成させるためにA4サイズの革が1.5枚必要になることが分かりました。
これで型紙は完成です!


次回は「仮裁断と床面磨き」の作業を進め、執筆しようと思います。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。

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