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手作りの温もり ブックカバー製作③染色と色止め

こんにちは!
「手作りの温もり ブックカバー製作」シリーズ、第三回です。
前回は床面磨きをして、仮裁断をしました。

↑前回の記事はこちら

ですが、前回最後に述べたように少し失敗してしまいまして…。
今回の工程は新しい物を用意して、仮裁断をする前のところから染色を始めていきます。
失敗談については特別編として、また別に記事を書こうと思います。
お楽しみに!
それでは今回も、どうぞお付き合いくださいませ。

前回までは正直地味な作業が続いてしまい、見栄えしない内容でした。
今回からは本格的に、革をいじる楽しみをお伝え出来るかと思います。

今回使用した道具たち

使用する道具は100均(セリア)で購入した刷毛2種類と、同じく100均のプラ容器です。
刷毛は奥側の物を染料用、手前側の物を仕上剤用として使います。
プラ容器に水や染料を出し、パレットとして使います。
今回は単色で染めましたが、最大で6色まで同時に出すことができ、大変便利です。
また、牛乳パックを半分に切って筆洗いバケツの代わりに使用します。

染色

タンローという素材を使うからには、銀面を染色をして鮮やかに仕上げたいところです。
本作品の仕上がりを考えて迷いに迷ったのですが、シンプルに赤茶に染色しようと思います。
染料はクラフト社の水性染料「クラフト染料 赤茶」を使用します。
革染色には定番の商品で、水で薄めたり混色をしたりできます。

染料を扱う際には、必ずビニール手袋を着けます。
手指の皮まで染色されてしまいますからね。

装着ヨシ!

また、染色作業中はしっかり換気を行いましょう。

デスクがに染料が移らないように新聞紙を革の下に敷き、刷毛で染料を塗っていきます。
染料を塗る前に革表面に十分に水を含ませておくと、ムラができづらくなります。
また今回は原液を塗っていますが、染料を水で薄めることでもムラ防止になるそうです。


パレットに染料を出して、刷毛でぬりぬり……

何度も重ね塗りをすることで、革は徐々に深い色に染まっていきます。
色々な方向に塗り重ねることで、ムラなく仕上げることができます。


4回塗り終えた状態

こちらは縦、横、-45度、45度の方向へ計4回重ね塗りをしたところです。
まだ色が薄く、ムラがある状態に見えます。
全体的に大まかに染まったので、次はムラを消すために円を描くように塗っていきます。

6回塗り終えた状態

なんだかずいぶん深い色になっちゃったぞ……?
大丈夫です。乾燥前は濃い色に見えます。
乾くと薄い色になるのでご安心ください。

十分に塗れたら、そのまま半日以上乾燥させます。


~12時間後~


乾燥しました!

ほとんど水分が飛んで、落ち着いた色になりました。

色止め

このまま使用すると擦れた時に色が移ってしまいます。
なので、色止めに「仕上剤」という液体を表面に塗り込んで乾燥させます。


色止め材にも色々ある

手元に二種類の仕上剤を準備しました。
クラフト社製「レザーコート」つや消しタイプと、通常タイプです。
どちらを使用するかで、表面の艶や質感が変わってきます。
今回は写真右の、通常タイプを使用します。
それほど量は使わないので、少量をパレットに移して刷毛でぬりぬり。

2,3回ムラなく重ね塗りできたら、一日ほど風通しの良い室内に置き、完全に乾燥させましょう。
焦りは禁物!

できあがり!

艶やかで良い質感に仕上げることができました。
こちらの物を使って、次回からようやく工作らしい作業に入ります。

ちなみに床面の方はこんな状態です。

床面の様子

端から少しだけ染料が染みてしまっていますね。
ですがまだ本裁断をする前なので、製品にする際は染みていない場所を使うので大丈夫です。

次回は「裁断と目打ち」について作業を進め、執筆しようと思います。

今回も最後までご覧頂き、ありがとうございました!

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