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【おまいり旅紀行】鬼鎮神社(埼玉県比企郡嵐山町)

こんにちは!
ふと立ち寄った社寺の門をくぐると、そこは別世界。
趣味の社寺巡りの記録を「おまいり旅紀行」シリーズとしてまとめていきたいと思います。

今回訪れたのは、埼玉県比企郡嵐山町にある「鬼鎮神社」です。こちらはなんでも、日本の民話や童話に出てくる「鬼」を信仰対象としている珍しい神社とのことです。
一般的に「鬼」といえば、怖いイメージで悪事をはたらく妖怪として語られることが多いですよね。
しかし噂によれば、こちらの神社では節分に「福は内、鬼は内、悪魔外」と言いながら豆をまくそうです。

大きくはありませんが、歴史のある神社です

御由緒

 埼玉県比企郡嵐山町に、畠山重忠公が御造営された菅谷館(菅谷城)があった。当神社は、その鬼門除けの守護神として、鎌倉街道に沿って建立され、節分祭、勝負の神で有名である。
 約八百年前、安徳天皇の御代、寿永元年に創建され、御祭神は、衝立船戸神(つきたつふなどのかみ)、八衢比古命(やちまたひこのみこと)、八衢比売命(やちまたひめのみこと)で、主神の、衝立船戸神は、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が黄泉(よみ)の国を訪れた後、筑紫日向の橘小門の阿波岐原で、禊祓(みそぎばら)いをして持っていた杖を投げ出した時、杖より生まれた神である。それが幅広く解釈されて、悪魔払いの神、家内安全商売繁昌の神、受験の神と、人生の指針を示し、強い力を授ける神として崇められている。
 節分祭は、鬼鎮神社において一番大きなお祭りで、この日は何千何万の人々が「福は内、鬼は内、悪魔外」と連呼する、日本でここだけの鬼の祭であり、境内は大変な賑わいを見せる。
 遠く千年の昔から、勇名を馳せた坂東武者、明治以降の出征兵士の崇敬篤く、戦後は、受験必勝の神様として参拝者は後を絶たず、社頭を賑わしている。
 このようなことから「鬼に金棒」と昔から云われている金棒のお守り、祈願成就の赤鬼青鬼の絵馬を授与される方が、非常に多い。

鬼鎮神社御由緒

なるほど、節分には本当に「鬼は内」と言って豆をまくみたいですね!そして大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にも登場した武将、畠山重忠公にゆかりのある神社とのこと。

鬼門除けの守護神

御由緒に「菅谷館の鬼門除け」という内容が書かれていましたが、それは本当なのでしょうか。Google マップで確認してみました。

たしかに、鬼門の方角!

風水では北東方向を表鬼門と呼ぶそうです。畠山重忠公の居城である菅谷館から見ると、鬼鎮神社は北東に位置していることが分かります。

本殿の中へ

拝殿で参拝しようとすると、宮司さんと思しき方が拝殿左手の社務所で手招きをしてくださいました。
「もっと神様に近い、中でおまいりをして行きなさい」
お言葉に甘えて、本殿の中を見せて頂きました。
「写真も撮っていっていいからね」
写真もたくさん撮らせて頂きました。

明るく楽しそうに描かれた鬼


至る所に鬼の意匠が見られます


こちらは競走馬、サニーブライアンの馬主さんからの奉納品だそう


神棚(本当に撮っちゃって良いんですか!?)

お詣りをした後に御朱印を頂き、なんとお守りまで持たせてくださいました。

勝利の守護神!

周辺のおすすめスポット

畠山重忠公ゆかりの地ということで、周辺には史跡や博物館があります。

  • 埼玉県立嵐山史跡の博物館

  • 菅谷館跡

また、少し距離がありますが埼玉県深谷市には

  • 畠山重忠公史跡公園

もあります。重忠公のお墓や、馬を背負った重忠公の銅像などがありますよ!

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