手作りの温もり ブックカバー製作 特別編
こんにちは!
「手作りの温もり ブックカバー製作」シリーズ、今回は特別編です。
今回は失敗から学んだ技法についてご紹介します。
そう、あれは床面磨きをした日の夜のこと。
思えばちょっと気分が乗りすぎて、床面が十分に乾燥していないうちに作業をしてしまったことがきっかけでした。
↑この作業をした日の夜ですね
上手に床面を磨けたので
気分が良い!最高に「ハイ!」ってやつだアアアアハハハハーッ!
と、そのままの勢いで染色をしたのです。
私の活動ネームに因んで、緑のタヌキ…そう、緑色に!
染色
新聞紙の上に革を置いて、塗り塗り塗りィーッ!
グラデーションを掛けるように、何度も塗り重ねていきます。
乾燥する前の画像では分かりませんが、全体をオリーブでムラなく塗った後に、外周付近に赤茶を重ねて塗り、最後に赤茶に黒を少し入れた色で縁取りを塗っています。
ここではまだ、事の重大さに気付いていなかったのです。
これを乾燥させ、レザーコートでマット仕上げをすると、こうなりました。
おお!これは素晴らしい出来なのでは!?
いえ、問題はそこではないのです。床面をご覧ください。
そして失敗へ…
何とも残念な状態に……。
トコフィニッシュが完全に乾燥する前に新聞紙の上で作業をした結果、
床面に新聞紙の印刷が写ってしまったのです。
く……悔しいっ!
――その時、ふと閃いた!
このアイディアは、床面仕上の技法として活かせるかもしれない!
まったく違う分野の話になるのですが、模型やプラモデルの塗装に
「ウェザリング」「汚し塗装」というものがあると聞いたことがあります。
戦車やロボットなどを、わざと汚れたように塗装して、経年劣化しているように魅せる技法、だったような。
そう、汚れてしまったのなら、いっそわざと汚してしまえばいいじゃない。
勝てばよかろうなのだァァァァッ!!
どうだ!この汚し方はッ!
……一応、やり方を解説しますね。
新聞紙転写汚し技法
床面磨きをする
床面を湿らせる
転写させたい紙面(ここでは新聞紙)の上に、床面が下になるように革を乗せる
圧力を掛け、床面に印刷を写す
これだけです。
私の場合、4の工程では上から一枚新聞紙を乗せ、足で踏み踏みしました。
色々な角度をつけて2-4の工程を繰り返すことでランダムな汚れ方をして、より深い味わいになります。
完成品
そんな工夫をした革を使って、完成させた作品がこちらです。
どうでしょう、良い味が出ていませんか?
一応、銀面もご覧ください。
これはもう森を行軍中に落としでもしたら、絶対に見つからない。
そんな感じの渋い風合いになりました。
いかがでしたか?
私の国にこんな言葉があります。
「失敗は成功の母」
これが成功かどうかはさておき、ものづくりにおいては失敗を恐れずに色々なことを試してみるのが、とても重要だと再確認させられました。
今回も最後までご覧頂き、ありがとうございました!
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