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旅の日記 1110 豊島・宇野

2024.11.10 日
7時過ぎに起床。身支度をし、牛乳とはちみつヨーグルトで朝食を済ます。戸締りをして出発。まずはバスに乗って京都駅へ。少し遅れていたけれど、無事に時間通りの新幹線に乗車。ごはんを買い損ねたので、車内では本を読んだり、音楽を聞きながら過ごした。あっという間に岡山着。そのまま流れるようにバスに乗って宇野へ向かう。お腹すいた…!1時間ほど揺られていただろうか。宇野に着き、旅客船の出発までまだ時間があったので、ミルクパーラーへ直行。

宇野に来るたびに寄っている、大好きなケーキ屋さん。フレーズガナッシュと、ラムレザンを購入。これがほんとに美味いんだ…!フレーズガナッシュは、ショートケーキのチョコレートクリームバージョン。ラムレザンは、カスタードクリームとバナナがたっぷり詰まった、ラム酒の効いたケーキ。表面のお砂糖を炙り、ブリュレに仕上げてくれて美味しいの…。旅客船の待ち時間で、瞬く間に平らげた。

12時発の旅客船に乗って、家浦港に到着。今日は自転車は借りずにバスで移動する予定。次のバスが来るまで少し時間があるので、家浦周辺を散歩。

豊島で暮らしていたのは半年間と短い時間だったけれど、港の香りや馴染みのある景色に、懐かしい気持ちになる。道中、いちご家さんが開いていたので、スムージーをいただきながら休憩することに。ジューシーで優しい甘さ。たっぷり入っていてお腹も良い具合に膨れた。そうこうしているうちにバスがきたので乗車し、豊島美術館へ。13時30分のチケットを予約していた。

この日は曇っていたので、白色の世界が広がっていた。風はあまりない。鳥の囀りが響く。水が流れる。ひんやりと冷たい。糸が微かに揺れる。ただずっとそこに在るということの心強さ。豊島美術館で時間を過ごしていると、私という存在は数ある生命のうちの一つに過ぎないのだと改めて感じる。その途方もなさ。そしてそれはなぜか、とても心地良い。

美術館を出て、唐櫃からの旅客船に乗り宇野へ戻る。HYM HOSTELにチェックイン。5年前に一度宿泊したことがあったため、勝手はだいたい覚えていた。荷物をおろして、しばらく宿でゆっくり過ごす。

待ち合わせの時間になったので、炭焼 菫へ。ゴッチと久しぶりの再会。彼は豊島で出会った同世代の友人。当時は美術館の運営スタッフとして働いており、一緒にボードゲームをしたり、バーベキューをしたり、よく遊んでいた。今は本社勤務になり宇野周辺に住んでいるというので、夕飯でもどうかと声をかけたのだ。次から次へと運ばれてくる絶品の焼き鳥を頬張りながら、お互いの近況を話す。2人ともよりすな(上坂あゆ美さんのポッドキャスト)リスナーであることが発覚し、しかもゴッチはスナックはまゆうにも行ったと言う。最高か…。彼は写真、私は短歌とそれぞれ取り組んでいるものがあり、そういった話を真剣にできたのも嬉しかった。2軒目にココカ古書店でお茶を飲み、小雨の降る中解散。本当によく食べ、よく笑った。豊島を離れてからもこうやって仲良くしてくれる友人がいて本当に嬉しい。心満たされ、宿に戻ってあたたかな気持ちで眠る。

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