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自然を求めて。

私は休日になるとよく山に登ります。

なぜ山に行くのかと改めて考えて出した答えは
「自然の姿」に出会うためです。

太陽がまだ昇る前の早朝に家を出て
日の出と共に山に登ります。

普段の生活では舗装された道を不自由なく歩きますが
登山道はきつい傾斜、ぬかるんだ土、歩きにくい岩の上を
自分の足で進んで行き頂上を目指します。

その道中で出会う「自然の姿」は私の心をゆたかに
してくれます。

植物が季節ごとに見せてくれる春夏秋冬。

視覚的に季節を感じるのはもちろんですが、
岩や木に触れたときの手から感じる温度や
動物の鳴き声など五感で季節を体感します。

他にも、風に揺れる枝葉や葉の重なりで造られる
陰影のコントラスト、滝や渓流が生む水の音など
忙しい日常では気づかない自然の美しさを
身を持って感じることができます。

時には険しい岩場を登り
緊張感を感じながらも自然が作り上げた骨格を堪能し
少しずつ前へ進みます。

その他にも苔生した潤いのある空間や
山に登るからこそ見れる絶景とも出会えます。

そして頂上に辿り着き絶景を目にした時は
達成感に満ち溢れ清々しい気持ちになります。
そこで飲むコーヒーの味は格別です。

そこからまた麓に向かって下山し
出発地点に戻ってきた頃には心身共に
浄化された感覚になります。

自然が造る空間と人工的な空間の違いは
時間の流れ方だと思います。

現在の都市では人が移動するスピードや
複雑に混在する情報、一定の温度に保たれた室内、
無機質で淡々と建つ建築物など、人の手によって
操作されている環境ばかりです。

しかし自然の中に身を置くと地球本来の姿と
時間の流れが存在します。

1年単位で進む季節の時間。
太陽が東から登り西に沈む1日単位の時間。
風でゆらぐ木々や流れる水の瞬間的時間。

すべて止まることなく流れのままに進みます。
その一瞬を楽しむことができることが「ゆたかさ」に
つながるのではないかと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

緑ノ姿

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