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Wanna be

 最近、頭がいい人の話を聞く機会があった。そういう機会は割とあるから慣れていたのだけれど、その人は特に話術がすごくてびっくりした。自分の発言に説得力をもたせるのがすごく巧かった。
 調べたら、全国各地でそのような講演をして暮らしているらしい。講演家、というわけだ。話のうまい人はすごい。私なんかは文字しか打てなくて、話すのは大好きなんだけどまとまって喋ることができない。思いついたことを思いついた時に言うから、順序だてて話せないのだ。「それってどういうこと?」「いつの話?」と何回か質問されるのを繰り返してやっと相手にも言っている意味が伝わる。相性が悪い相手だとそれをしてもなお伝わらない。多分本当に話すのが下手くそ。
 文章でもそういうところはある。後から読んで、説明が足りないかなあと思って付け足すこともよくある。だから話が上手いって本当にすごいことだと思う。とくに講演となると、相手からの質問があるわけじゃない一方的なものなのだから全員に伝わるように話さなけらばならない。すごい。それでお金を稼いで生計を立てているなんて、私には想像もつかない話だ。きっと彼自身も誰かに話をするのが大好きで、才能もあったからやっているのでしょう。かっこいいぜ。
 何かに一生懸命な人間って、本当にカッコいいと思うんだよな。私はそうなれたことがない。でも好きな漫画やアニメのキャラクターはみんな自分の人生のメインテーマみたいな何かがあって、それに向かって足掻く。それが本当に眩しく見えて好きになってしまうのだ。
 足掻くことでしか見えない景色がきっとあるのだと思う。私はそこに辿り着くことにずっと憧れている。自分がずっとやってきたことが報われる瞬間。あるいは報われないかもしれない、でもそれを悟った瞬間新たな境地には絶対に踏み込めるはずだ。人生で一度も味わったことのない感覚、それを知りたくて本や絵や漫画や映画の世界に飛び込んでみたりする。でも多分一番早く知る方法は自分で足掻くことだ。メインテーマを自らの手で決めるのだ。でも見つからないし…とか言い訳並べ立てていたら永遠に見つからないよ。
 ごちゃごちゃ言ってないで、世界の主人公になるんだよ!お前が!

 
 これは蛇足なんだけど、あめちゃんが本当に好き。自分のことゴミカスだと思ってて存在価値なんてないみたいな感じで刹那的に生きてるあめちゃんが、吐いても泣いても失敗しても「キショいインターネットオタクの救済」のためだけに地の底這ってでも活動してやる!っていうドロドロぐちゃぐちゃなのに誰よりもまっすぐな思いが美しくて大好き。(オタクのツイート)


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