Transnational 教育コンサルタントへの道 3

Hello, みろろんです。

今日は私の念願かなって補習校でライブ授業が実現しました!

反対の先生がおられる中、少しでも生徒の顔がみたい、直接話したい(課題出してね、という連絡ですが!笑)という希望が叶い、4人の生徒と話す機会がありました。

勤務校では今学期の最後までオンライン授業が決定。卒業式までオンラインです。それでも中2は送辞担当なので、少しずつ進めていますが、メールのようなやりとりだと難しいです。(私は中2担任です)

そして私のクラスはもともと3人なところ、1人休学、1人3月に日本帰国となりなんとも寂しい限りです。

そして、過去にもいろいろなクラスを担当しました。

前回、子供よりも保護者‥と言う視点での「教育」が見えてきたのですが、近年私の中で決定的になることがいくつかありました。

1.保護者としての方針

学校で子供たちと接しているとあまり見えてこなかったのですが、保護者の方から悩みを打ち明けられることもしばしばあります。

日本から来ている生徒はほぼ将来日本に帰国することが前提です。そのため、イギリスの教育制度に慣れたころ、日本の教育制度に沿って進学することになります。

私も知らなかったのでいろいろ勉強したのですが、日本では「帰国生」の受験、編入には英語の資格証明がかなりのウェイトを占めています。

もちろん公立の小学校、中学校に編入する場合は(入るという意味では)問われないのですが、私立や高校で一般に編入、帰国生入試する場合、いくつかのパターンがあるのですが、1つは全く日本の生徒と同じ条件で試験を受ける、他はいわゆる「帰国生」試験があります。

その試験にもいくつか種類がある学校があり、いろいろな教科で試験を受ける場合と英語のみ、というところもあるようです。

いろいろな教科の場合より英語のみの場合は難易度が高く、また、英検などの資格(何級とか)が必要なところが多いようです。

そのため、イギリスにいる間、現地でいろいろな教科を勉強し(しかも日本とは違う教科、範囲の可能性あり)、授業についていくための英語、英検などの試験のための英語を同時並行して勉強しなくてはなりません。

子供たちは本当に順応も早く、吸収も早いですが、はやり1日24時間しかないのは同じ。すべてをこなすにも限度があります。

しかし、帰国もいつ言われるかわからないようで(数か月前にいわれたり!)そうなると予定がたたないですよね。

保護者からの相談は

「すべて(現地校、補習校、通信教など)の宿題をする時間がない」

「入試が心配」

「日本のこれから住む地域がどこかわからないので(学校別の)対策が立てられない」

などが寄せられます。

私のスタンスは「今何が自分にとって一番大事か」なので、アドバイスするにもそのお子さんの性格、現在の心理状態、学力にもよるので一概にこうすればいいのでは?と言えないのです。

2.保護者の方の生活範囲

勤務校では父母会が大活躍してくださっています。図書室の管理から安全管理、運動会なのど行事でも様々なところでサポートいただいているのですが、実はここにも「大変さ」が。

同じ会社から派遣されている家族の場合、会社の上下関係などがプライベートにまで及ぶことがあるようです。

私が相談されたのは

「会社関係の集まり、パーティーが頻繁にあり、いつも接待しているような雰囲気の中で子供たちも育つ」

「年上の子供が他の子から頼られて、自分の子の勉強が進まない」(自分も勉強しないといけないのに、家庭教師的なサポートを頼まれることがあるようです)

「本音で相談できない」

「うちの子がいじめられているが、上司のお子さんなので対応しにくい」

など。

異国の地で同じような環境の日本人がいると心強いものもありますが、同時にライバル、というか弱みを見せられない場面もあるようです。

子供たちだけでなく、母親としても相談しにくい、ということで私の学校では国際結婚された方や私のように駐在でない家族が緩衝的に働いているところもあります。

他にも挙げるときりがないのですが、私がなぜ教育コンサルタント的な仕事をしたいか、というと、学校の教員としては動く範囲が限られているからです。

保護者懇談で上記のようなお話をおききしても、私が受験や編入対策を一緒に考えていけるわけではありません。学校の一員として働いている限り、現在の学校での関わりに限りお手伝いできる程度しか時間的に足りないのです。もちろん授業に対してのお給料しか払われていないですし、日本の学校のように放課後も勤務している体制でないので、自分がこうしたい!と思っても「そこまで深入りしないように」とか言われてしまいます。

このように相談を受けてもとことん関わることができず、少ししかお役に立てていない、という気持ちが強かったのです。それが私の「Transnational 教育コンサルタント」になろうと思った理由の一つです。

次回は子供が言えない、という視点でのお話をしたいと思います。


よろしければサポートをお願いします。サポートしていただければ、現教員、学校に苦手意識のある生徒さんへの支援に使わせていただきたいです。