イギリス人は裁縫ができない?!

Hello, みろろんです。今日もすごく寒かったイギリスです。冬なみの気温。最高気温が15度くらい・・。朝晩は冬のコートがいる、と思って外出したら半そでの人がいました!

さて、今日は私が久しぶりに裁縫道具を取り出した日です。というのもこちらで買った服は洗うと縮むことが多いのです。

裏地はそのままで、表側が縮んだので、裏の部分を縫い込む作業。

チクチクしながら思い出したのですが、イギリス人は本当に裁縫ができません。私も得意ではないのですが、一応ズボンの丈をつめたり、縫い合わせたりはできます。

私が中学生の時は「家庭科」は女子のみ。男子は「技術」でした。

本だなとかを作っている男子を横目に、調理実習、被服の授業。栄養学などの授業はおもしろかったのですが、特に縫物は苦手でした。

といっても編み物にハマっていた時期もありますし、フェルトでマスコットを作ったりは好きで、一時期は趣味としてやっていたこともあります。

高校ではスカートを作ったり(布からスカートが出来上がるのは驚きでした)。どんなふうに作られているのか、を知るにはよかったと思います。

私はイギリスに来る前、イギリスでは背丈のある人が多いのできっと丈を直すことがあるだろう、と同僚の被服科の先生に習ったほどです。

そしてイギリスに来てみれば・・・。

裁縫の全くできない人の多いこと!!

子どものために服を用意しないといけない日がイギリスは多いのです。

テーマはローマ人の服、騎士の服、パーティードレス・・。

幸いうちの子はあまりコスチュームを着たいとは言わないので助かりましたが女の子は妖精、アニメのキャラクターが着たいと普段でも着たりしているようです。

それでも学校で「今日は何々の服を着て来てください!」(制服なし)

という日があり、そのたびに親は工夫をこらして子供にコスチュームを着せます。

もちろんお店に売っているのですが、結構値段が高く、その日しか着ないかもしれないのに買うのももったいない・・・。

ママ友はそういうときに

「母親に頼んだわー」

といって子供にかっこいい服を着せていたりするのです。スターウォーズなど本当に凝ったものも。

私は「あなたが作ったのかと思ったわ」

というと、

「私裁縫できないもん」

と。

もちろん手の込んだものはできないのは私もですが、少しズボンのすそがほつれたりしても「できないから」といって捨てるのです!

え、それぐらい縫えばまだ着れるよ、というものでもです。

ちなみにズボンのすそ直しなどはお店に出せばやってくれるところもあります。しかし値段が高いので私はそれくらいなら自分でやるので頼んだことがありません。

子どもたちが学校に通うようになり、理由がわかりました。

現在イギリスでは家庭科は技術同じで

「Design and technology」 略してD&Tまたは DT

とよばれる教科になります。

小学校では設備もなく(私の小学校では調理室がありました)クッキーのもとを混ぜるくらいしかやらず、裁縫は中学校になってから。男女ともやります。もちろん本棚は作ってきませんでしたが、電子ピアノの小さいものをデザインして音がなるように作る、などいろいろあり、クッションカバーもミシンを使って作って持って帰ってきました。

それでも、基本的な波縫いとか、ステッチとかは教わらないようです。

そして14歳くらいで選択科目になるので、DTをとらないと一生やらないことになります。

そう思うとスカートから調理実習につかうエプロンをつくっていた私はすごくいろいろなことを学んだと言えます。(電子ピアノはつくりたかったですが)

そんなこんなでドレスを自分で作ったりするのが好きな人以外はほとんど裁縫ができず、家に針もない!という状態のようです。

ちなみに私がIKEAで買った裁縫道具。普通のイギリスのお店には置いてないので買いました。。

日本では裁縫箱は最近いろいろなデザインがあるようで。教え子のお母様に息子さんに、とサッカーのデザインの箱をいただきました。今は私が両方使っています。

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