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連載小説マリアと呼ばれた子ども

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連載小説 マリアと呼ばれた子ども 第25回

連載小説 マリアと呼ばれた子ども 第25回

湘南にある幸子宅でのワークショップから帰る道すがら、僕はマリアとともにホームセンターに立ち寄った。幸子から推奨された24ミリの丸ノミと木槌など、工具を手に入れようと思ったからだ。
丸ノミは工具売り場コーナーに一角に各種、並んでいた。10歳の子どもが手にするには、持ち手の部分が少々長すぎる感じがした。なるべく柄の部分が短く、マリアが握りやすい太さのものを選んだ。
マリアが実際に丸ノミで板を彫り出す作

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