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その時はその時で


大抵のことは『何とかなる』そう思って生きてるのが一番だな、と思うわけです。

知ってる方もいるかもしれない。イーグルさんの『よっこいしょ』がぶっさささった人です、わたしは(笑)
よっこしょの語源は六根清浄だという説があるとか。

22歳の時、結婚式の何日前だったかな~富士吉田の親戚の家に父と行ったんですよ。
祖父母の出身地なのでお世話になっていた親戚一同さんがたくさんおりましてね、結婚前にお墓参りと挨拶に行きました。
そのあとで、何を思ったか車を走らせ走らせ氷穴を過ぎ、本栖湖へ。その後もまだドライブを続ける続ける……

いや、今日はそんな予定じゃなかったんだけど…… そう思ったんですけど、父が話すんですよね。六根清浄唱えながら富士山に何度も登ったことを。
昔から知ってましたけど、あらためて話し出した。いろんなエピソードを交えて。

「お山をまたいじゃいけないんだよ、だから七、八合目くらいで、ぐるりと一周したんだよ。途中で地滑りする場所があって滑って…… 死ぬかと思ったけど、これがまた面白かったんだよ」

もうひとり語りでずっと話してましたよ。「ここの浅間様で名前を貰ったんだから、お前は富士山の子だよな」「六根清浄忘れるなよ」「なんかあったって、そん時はそん時」

こんなふうに父とふたりでドライブなんて記憶が無かったから、嫁入り前だったのも手伝って、泣けてきちゃってね。
結局麓を一周して帰ってきたんだけど強烈に思ったのは、この先父を思い出す時はきっと今日のことだろうなって。

決して立派な人じゃなくて、しょうもないこともしょっちゅうやる人だったけど。

そりゃ生きてりゃボコボコに苦しい時が何度も何度もある。
そんな時、自己啓発のいろいろだったり、崇高な精神論だったりが刺さる人も確かにいるし、それもあり。

ただわたしはイーグルさんの「よっこいしょ」がぶっささった。思い出があるからだと言えばそれまでだけど、同時にポンと背中を叩かれた気もした。

わたし達はどっぷり生活臭の中で生きてるから、よっこいしょと顔上げて、お天道様にむかって「なんとかなる」とそれこそ肝据えて頷けば、苦しくても向き合う力が湧いてきて、最後に大抵の事は「なんとかなる」と、そう思いたい、わたしは。

いろんな事を経験してきた。そう思わなければ生きてこられなかったと、単にそれだけかも知れないけど。

泥臭く、人臭く。

そういえば祖母も豪快な人で、毎日心臓発作起こしては「あ〜まだ生きてるな〜めでたいな〜」と言ってビールで乾杯。駆けつけてる子供達に花札でもやって遊んでいきなさいと言い続けたのが、最期の1カ月だった。
通夜の晩も、四十九日も経たないうちにやってきた年明けの時も、供養は花札勝負だった。
(丁半じゃないから。花札だから)

その祖母の口癖が「よっこいしょ」で、辞世の句が
《屁ひとつ山梨に咲くわたしの屁》
これも前に書いたな 笑


いろんなことを思い出させてくれたこの曲にお礼の意味も込めて、最後に宣伝。

『よっこいしょ』イーグルフェロモン
https://note.mu/tamatebako/n/nbfb4f8b33621

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#よっこいしょ #エッセイ

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