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民族性だからこそ言葉を変えてみる

「同調圧力」この一年、どれ程聞いただろうか。

様々な推測や仮説に決着をつけるもののひとつに「発掘」がある。
埋まっていた地層から年代を測定し、解析を加え証拠として提示されてきたものの中には人骨もある。

国家としての体裁を整えてから現代までより遥かに長い年月をかけて積み上げられた民族性は、島国であったことから外敵による転覆を逃れてきたこの国の中では、むしろ上書きされても、否定する事は容易ではなく、その原理原則は大筋で引き継がれている。

列島が縄文と言われてきた時代の、発掘された人骨から、殺し合いは非常に稀であった事がわかっている。殺されていればその痕跡が人骨にあらわれるからだそうだ。

共同体同士に利益相反があった場合、自らの存続のために取った手段は、武力ではなく財産の交換や婚姻だったようだ。
これも発掘された「物」や、人骨の抜歯の規則性によってはっきりしているようだ。

共同体の存続が第一にあり、互いに相手の共同体の存続を尊重する事で、自らの共同体を守る。共同体を守る事で自らを守る。

その共通認識の上に立った縄文の社会が何千年も続いた上に築かれたのが、わたし達の住む日本という国だと言える。それはありがたい事に外敵による転覆を受けずに今日まで続く。
いや、内戦はあったし、国家になるために弥生の内戦を経てきたではないかと言われるかも知れないが、その実知恵を駆使して民族性からなる原則を貫いている(本筋から外れるのでそこは書かずに失礼)

kaerucoさんのこちらの記事を拝読して、改めてそこを感じた。

共同体を守る事で自らを守る。これは冒頭の「同調圧力」の潜在的な動機に繋がるはずだと思う。

ただ、ここで思う。言葉の使い方だ。
今の流行り病の世の中で、同調圧力と言う言葉で表すから反発からの分断を生んではいないか?と。
個々人それぞれの意思や意見を圧力で抑えつけるのはけしからん話では無いか?と。

少し思いやりのある言葉を使ってはいかがだろうか。
上に書いたような、先祖達の行動に使った表現だ。

「目の前の相手を守る事で自分も守られる。
社会を守る事で自分が守られる。」


言葉ひとつで、表現の仕方で、人のこころに刺さったり生えたりするトゲは影を潜めると思う。

言葉は生きているのだから。


#エッセイ #歴史的に見て

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