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父の声があった

自分で自分にクリスマスプレゼント🎁
的なお話をしたいと思います。

もう20年近く前に父が亡くなる時、わたしは泣くわけにもいかず、悲しんでる顔もできないという状況にいました。

それ以降もずっと簡単じゃない日々を生きてきて、この歳になり折に触れ父の声、謡が聞きたいと思い続けてきました。
今年冬近くになってから、中世のある一定の文化について少しずつ調べているうちに、本気で父の声が聞きたくなり、あれこれ考えていると……

そうだ!姉の結婚式で、BGMのように謡ったんだ!(わたしはイギリスにいたため欠席)
映像を入れたか?いや、あの姉の事だ、オプションつけまくりに違いない。。。

そう思って連絡をとると、案の定でした。
しかも、記念だからとDVDに変換してあると言うではないか!
35年前の結婚式ですぞ!

「見てみる?わたし綺麗だから」←

早速送ってもらい、作業にかかりました。
当時、入場の時に謡ったときいていましたが、違ってるな?となるとどこだ?
仕事で何百回も目にしている婚礼シーンを、司会下手だな、とか思いながら主賓挨拶をすっ飛ばし進めていくと、鏡開きに入りました。
ここか?そう思い見ていると、パーンと割った直後、絶妙なタイミングで謡が聞こえてきました。

老松でした。

ただ、長さがあるので敢えて拍手で聞こえにくいところでごっそり抜き、更に後半部分も纏まり具合のよさげな部分だけを抜き出して謡っていました。1分もないです。
詳しくないのですが、もしかしたら、内容的にこういったバージョンなのかもと、思いました。
(いや、どーせわからんだろからと、テケトーに抜き取ったのかもね🤭)

さて、このシーンを動画にまず変換。その後音声だけを抽出しました。そして音声ファイルから余計な前後をカットするために少し編集。

完成しました。執念だったりして😆
旦那が、拍手は消せないの?って😡言うだけ番長かよwave padに言ってくれ😡

ドライブに入れて、兄弟にリンクを配りました。母にも聞いてもらいました。
皆喜んでくれましたよ。
姉には一応綺麗だったよ、と絞りだしたら

「当たり前でしょ」←

これだぜ。

元々が、会場内で流れた声を拾ったものだし、フルではなくて短いですが、嬉しかったです。

わたしが歴史好きになったのは、父からいろいろな話を聞いたからかも知れないです。
中世の芸能が広げた和歌の世界観。
日常的に聞かされてきた父の謡う声。
あの時泣けなかった分の涙。

自分への最高のプレゼントになりました。


もし、ちょっと聞いてやろうじゃないかと思う方がいらしたら(どんだけの承認欲求か?www)わたしのGoogleドライブですが、よければ。↓↓

老松音声ファイル

(デバイスによっては、一度ダウンロードの↓マークをタップしないと聞けないかも知れません)


老松

さす枝の さす枝の 梢は若木の花の袖 これは老木の神松の 千代に八千代にさざれ石の 巌となりて苔のむすまで 苔のむすまで松竹鶴亀の 齢を授くるこの君の行く末守れと 我が神託の告を知らする松風も梅も 久しき春こそめでたけれ 

(フルバージョン)


#エッセイ

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