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お題参加作品


今回は、まるで違うテイストの詩、三編になってしまいました。ごった煮😅


まどろみは朝が来る少し前に


退屈な夜に後ろ髪を引かれているのに少し

少しだけ緩んだ吐息を落とす

窓辺に頬杖をつけば薄いブルーグレーが

静寂のしじまに明けを連れて来るのが見えたから

嘘のない顔で眠るあなたの横で

嘘を脱ぎ捨てるための小さな眠りにつきましょう

退屈な夜の残り香が

異国のおとぎ話を語りだすまえに


ほら


詩人の本懐 お題《未明》


道しるべ


焼けた荒野を裸足で歩く

誰かが置いた

石のつぶてを追いながら

僅かについた足跡が歪な様であったとしても

やがて不確かな

道になる

だいそれた意図は持たず

先に行こう

種の育つ土があるのなら

それを君が目にするその時まで


震える声で

唄を唄いながら


詩人の本懐 お題《未来》


夫婦


少し厚ぼったくなった掌に

深く走る幾本もの筋

あれもこれも今考えれば

たいしたことじゃありませんでしたね


ねぇおとうさん

とっておきのお茶でも淹れましょうか


詩人の本懐 お題《軌跡》


前回「詩人の本懐」に参加と書きましたが、他にもいろいろお題を出せれている方がいらっしゃるので、遊べそうないろいろを取り混ぜて、「お題参加作品」としてやってみようかと思います。

スキもコメントもサポートも、いただけたら素直に嬉しいです♡