詩 明日の風は
帳が降りる前の赤く焼け焦げた空にも
髪を揺らす風が吹く
物語の中も外も
主人公はきっと女
見開いた瞳が捉えるものは
無知ではいられない世界
恋にやぶれて愛を知り
それでも求めるものは情熱の色なのだと
粗末なドレスにも皺を許さない
スカーレット
美しい女に背負わせた人生
あしたは今日とは違う風が吹くならば
わたしはわたしの道をゆく
女の一生の何を知っているのかと問われれば
欲望を秘めたまま咲き誇る花でありたいと答えるのだろうか
ギリギリ命を賭してまで
おいらくの身は物語を閉じる前に
あしたの風はどうだったのか
そう尋ねてみようか
自由でありたいと願ったあしたの風はどうだったのかと
ハードカバーの中に眠る
マーガレットへ
*
【ハードカバーの中に眠るマーガレット】
この一節は花テロde自由律俳句に出した自由律俳句で、マーガレットは、マーガレット・ミッチェルの事。
この自由律俳句に肉付けをしてみました🌹
スキもコメントもサポートも、いただけたら素直に嬉しいです♡