詩 果てなき塊ー石ー
悠久の大地に生かされる
果てなき塊
あると思えばあり
無いと思えば無い
指先一本で流れ移り
容赦なく姿を変える者が
見ればあり
見なければない
果てなき塊として
ただそこに在る
沈むように横たわり
大地と呼応する
人の目に写る様は
およそ人だけのもの
無常の外に生きる
意思なき永遠
何年も前の過去作。
縄文時代の前、つまり列島の先土器時代である岩宿時代の遺跡から既に打製石器だけでは無く、磨製石器も出土されている。
列島においては旧石器、新石器と言う時代区分は難しいと言われている。
何にしても人類が最初に利用し、加工した道具が石であろう。
石との縁の深さもあってかどうかはわからないが、人は石に神秘性を与えてきた。
神話や伝承にも多く登場するし、こちらとあちらを区切る境界とする感覚もある。
また君が代に出てくるさざれ石のように、人が直接見ることができないゆっくりしたスピードで成長する永遠性が、不老不死の象徴として畏敬の念を持って扱われる場合もある。
原子宗教と結びつく石。
ただ石はそのために存在してきた訳ではない。それはやはり、人から見たものなのだ。
それでも人は石に意味を持たせる。
石に限らず、時に惑わし時に暴走を制御する自然界にあるもの。それこそが神秘性なのかも知れない。
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