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詩 面影を音色にかえて


大切な人が去っていってしまったら

もう絶対に会えないどこかまで

行ってしまったら

鍵のかからない宝箱に

そっとしまっておこうか 面影を

誰かの何気ない言葉や背中に当ててくれた掌が

思い出に変えてくれるよ きっと

それまでは時々蓋をあけて

オルゴールのハンドルを回すように そっと

面影が語る言葉を音にして

その音色に包まれながら朝を迎えてみようか

シーツに滲んだ涙だってもしかしたら

その誰かの掌かも知れないから


#詩

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