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弾丸お墓参り


我が身の真を示すために産所に火を放ち、三柱を産んだという伝承を持つ木花咲耶姫。
富士の御祭神は、美しくも怒りを買ったとあればなかなかの強者。
天孫邇邇芸に不貞を疑われたとは、女のプライドが許さないのだと。姉の石長比売と性格は似ているのかも知れない。

夏至の時、伊勢神宮の入り口とも言われる二見興玉神社の夫婦岩の真んから太陽が登ることが知られているが、富士山から伊勢神宮を通った直線を引いた場合、その直線の先は宮崎の高千穂峰に到達するという。
それに気付いたのが誰であっても、神話と言う壮大な物語と、それを形成する精神性が絡み合って興味深い。

週末、父のお墓参りに行ってきた。
立ち寄った北口本郡浅間神社。木花咲耶姫が祀られている。

樹齢千年の木
杉と桧が鎮座しています。


わたしの名前はここでいただいています。

そして富士は眺めるのであれば、断然冬が美しい。
河口湖の橋を渡ったこの場所は、写真を撮るためには一番いい。富士山駅周辺は、ことごとく電線が写り込む😤

朝七時に着いて、昼前に帰り着くという、ひたすら渋滞を避ける恒例の弾丸お墓参りだった。


神話は大抵、とても身近な所にあるもの。
それは暮らしの中で物事を説明しようとした古人の普段目にする景が、なんだかんだで今とさほど変わっていないと言うことなのかも知れない。
例えば女を粗末に扱うと痛い目に遭うのは古今東西普遍なのだ。


これからも、程よい距離をとって神話を身近に感じていきたいと思う。


#お墓参り #mymyth    #エッセイ

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