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今月の俳句

10月メンバーシップ句会の参加句です。

柿の実をついばむ鳥よ日暮れ空


制服に檸檬のしみをつけた日よ


箸すすみ顔ほころぶか栗ごはん


金色こんじきも移ろう木々よ紅葉忌


遠吠えの獣秋一天に星
(破調句)


この秋2回栗ご飯を炊きました。
最初の栗、普通にスーパーで買ったんですよ、産地も書いてありました。が、皮を剥きながら…… どうもなんと言うか…… 長年の主婦のカンとでも言いましょうか…… あ、食べたら美味しかったですよ。
その栗、栗農家が栽培した栗というより、なんかその辺に落ちてた栗じゃないかと(笑)

今回の句ですが、紅葉忌はもちろん尾崎紅葉です。貫一お宮の金色夜叉にかけてみました。
小説金色夜叉の金色は普通に考えれば「お金」でしょう。でも「月」であるとも感じます。
木々の葉も人の心も移り変わるもの。今回は紅葉に見立てました。なんと言っても尾崎紅葉ですから。
ですので金色はこんじきとルビをいれました。

最後は珍しく17音破調の句。

とおぼえのけもの
あきいってんにほし

五七五の律より、17音でも漢詩風にリズムを変えた方が良いなと思いました。一天とは満天と同じような意味です。ここも満天より漢詩風の語彙表現にしてみました。


#メンバーシップ句会 #俳句

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