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第1章■障がいがあっても起業できる!

弟・大樹が脳出血で片麻痺になってから、兄・隆志が何故こういった活動を始めようと思ったか、これまでの活動について、心境や思いを兄の視点から書こうと思いnoteを作成しました。


第1章■きっかけは2つ

・ひとつめ

大樹が倒れた翌日、集中治療室?のような部屋に会いに行ったとき、体もほぼ動けず意識も朦朧としていました。

辛うじて頷くことしかできないようなやり取りに心を痛めていたら、突然大樹がベッド下に置いている自分の靴を指さしたんです。
足元に置いてやると、一生懸命左手を動かして靴を履こうとしていました。

比喩表現ではなく本当に、虚なその目の奥にはっきりとした意志の光を感じました。
兄弟だから感じたのかもしれません。

だけどその光を見たときに、これから大樹に降りかかってくるであろう不安やもどかしさを、解消できるのは自分しかいない!そう思いました。
心配や日常のサポートは弟の奥さんや他の家族に任せて、僕は1日でも早い社会復帰をサポートして、彼自身の矜持を保ちたい、と考え、翌日から早速動き始めました。

・ふたつめ

僕自身が福祉車両の仕事に就いており、障がいを持つ方の社会参加や運転再開など、色々なケースを見てきました。
中には、運転ができるようになって何処へでも行けるから翼が生えたようだ、と仰る方がいて、その言葉がすごく心に残っていました。


久留米のとあるリハビリテーション病院の理学療法士の先生とお話しをしていたときに、リハビリテーションという言葉は身体の回復のみが本来の意味ではなく、名誉や尊厳の回復、則ち全人間的復権なんだ、と教えて頂きました。


脳卒中は回復率が高いケースもあって、仕事復帰をされる方もいらっしゃると思いますが、当事者や家族は、これから先どうなっていくんだろう、と暗い気持ちに覆われながら、本人の尊厳の回復にまで目がいかなくなってしまう日々が続きます。


ですが、そういう日々を越えて希望を見出した方の存在や、リハビリテーションの本当の在り方を考える先生との出会いは、僕のすべき事を明確にしてくれました。


本人がしたいことをじっくり話して、これだったらやれる、と思い立ち上がってくれることこそが、社会的及び職業リハビリテーションとして最大の意味があるんだ、と強く思いました。
走り出しの業務のほとんどはサポートする側が担ってもいいじゃないか、本人が立ち上がったこと自体の価値を最大限に高めよう。
仕事の全てを話し合ってお互いに意思を尊重しあえるということは、障がい関係なく会社としても社会の在り方としても1番の理想じゃないか。
これに取り組もう!
これが僕の思ったきっかけです。



【続く】

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