想像のある生活

相手の心が読める魔法が使えるようになった、という漫画を読んだ。

そう言えば、最近は魔法が使えたらとか、お金持ちになったらとか、そういう想像をしなくなったなと思う。

昔は、布団に入るともし〇〇だったらとか、漫画のストーリーとかを想像しながら寝ていた。

授業中に、自分の心の声がスクリーンに映し出されたら大変だと要らぬ心配をしていた。

家で留守番をしていれば、窓から泥棒が入ってきたらどうしようと思って、落ち着かなかった(当時はマンションの4階に住んでいたのに)。

壁のシミを見ては、シミが動いて走る馬に見えると騒いで、親に気のせいだから早く寝なさいと言われた。

想像する時間が多すぎて、ちょっと現実世界にいる時間が少ないような、ぼーっとした子だった。

でも、想像することは楽しかったし、想像の世界が豊かになるなら、大変なことも悪くないかもと思っていた。

今は、ぼーっとしたところだけ残って、目の前のことにいっぱいいっぱいな、想像することが少なくない人になってしまった。

あり得る、あり得ない、ためになる、ならない、そんなことを気にせず、ただただ想像して楽しみたいなあと思う。

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