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【DJ】DJミックスの代表的な曲のつなぎ方 2つ

20年間、東京で活躍するDJのミックスを目の前でみてきました。時代と機材は変わっても「つなぎ方」に大きな変化はなく、今も2つのスタイルが主流です。

DJミックスでの曲のつなぎ方は、大きく分けて2種類、「カットイン」か「ロングミックス」です。
カットインは、今かかっている曲を途中で「カット」して、次の曲を「イン」します。ロングミックスは2つの曲をジワジワと時間をかけ「ロング」に「ミックス」いきます。

それぞれプレイするジャンルによって、つなぎ方を使い分けることで、そのジャンル特有の「ノリ」をつくることができます。今回は世のDJから長く愛されているパイオニアのDJミキサーを使って解説いたします。


カットイン:新しい展開をつくるため、瞬時に曲を切り替える

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ヒップホップやR&Bでよく使われる手法です。ラップや歌が重なると聞き苦しくなるため、間奏の合間にミキサーの横フェーダーを使って「スパッ」と次の曲を差し入れます。曲の切り替えがわかりやすいため、有名な曲なら一瞬で大きな盛り上がりをつくれます。


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カットインは、2曲の歌がないところをつなげると、それっぽくなります。具体的には前の曲の間奏のおわりに、次の曲のイントロを入れる。といった形です。2曲のBPMの違いは意識しなくても良いですが、BPMの差が大きすぎるとフロアのノリを壊してしまうことがあります。


ロングミックス:2つの曲の速さをそろえて、ノリを崩さずゆっくり切り替える

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テクノやハウスなどダンスミュージックでよく使われる手法です。急な曲の切り替わりでノリが変わると踊りづらくなるため、ミキサーの縦フェーダーを使って、じんわりとミックスしていきます。曲の組み立て方によって盛り上がりをコントロールし、お客さんを常に踊らせることができます。


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ロングミックスは、まず2曲のBPMをそろえ、次の曲の音量とイコライザーをあらかじめ下げきっておきます。
すこしずつ音量を上げ、前の曲にミックスしていき、縦フェーダーを上げきったらLOWを切り替えます。前の曲は縦フェーダーとイコライザーどちらも少しずつ下げていきます。
慣れないうちは、前の曲のブレーク(曲の合間のビートがなくなる部分)が終わり、キックが戻ってきてからミックスし始めるとそれっぽくなります。ミックスの長さの目安は1分くらいです。


今回はDJミックスの代表的な曲のつなぎ方2つを紹介いたしました。これからDJをはじめたい方の参考になればと思います。ちなみに、ヒップホップもダンスミュージックもどちらも好きで、どっちもいっぺんに練習されたいという方はPCとDJコントローラーを使ったDJスタイルをオススメします。

PC用のDJコントローラーは、ツマミやスイッチが、どのジャンルのDJでも使いやすいように配置されているため、今回ご紹介した2つのミックス方法の練習に最適です。

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