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【DJ】サンプリングとは? いる? いらない?

「サンプリングってよく聞くけど、よくわからない。DJに必要なのかな?」私もダンスミュージックのDJを初めた頃、同じように悩んだ末「なんとなく必要そう」という理由で高価なサンプリング用機材を購入し、後悔した苦い思い出があります。


今回は初心者のDJにとって、サンプリングが「いるスタイル」と「いらないスタイル」について解説しようと思いますが、結論としては「ビートジャグラーを目指すなら積極的にサンプリングを取り入れる」で、「ダンスミュージックのDJをやるなら一旦サンプリングは忘れて、まずはMIXの練習だけに集中する」というお話になります。


1. サンプリングとは?

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サンプリングとは楽曲制作の手法の一つです。過去の音楽作品のワンフレーズや、サンプリング専用のトラック・サウンドエフェクトといった音源を、サンプラーという専用機械に録音し、ときには細切れにして前後を入れ替え、全く別のものに編集加工をして音楽作品に使用したりDJで使います。

サンプリングをつかった楽曲の例をあげると、日本では、トーフビーツの代表曲「水星」では、今田耕司の「ブロウ・ヤ・マインド」が使われています。海外の例ではケンドリック・ラマーの「King Kunta」James Brown の「The Payback」が使われています。

海外の大物サンプリングネタはこちら

一方、DJプレイでサンプリングがどのように使われているかというと、サンプリングされた楽曲のワンフレーズやビートをスクラッチのネタにして使用する、また、その場を盛り上げるための煽り用の効果音として使われたりしています。

この様に、もはや音楽制作の一つのメソッドとなっているサンプリングですが、DJではスタイルによって取り入れるべきか、そうでないかを分けることができます。


2. サンプリングがいる人:ビートジャグリングで、ループ・スクラッチメインなスタイルを目指す人

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ビートジャグリングとは2つの同じトラック・フレーズを交互に再生して、1つの新しいリズムを生み出すスタイルです。最近ではDJ松永のDJプレイが分かりやすい例です。

ビートジャグリングは、これまでは2枚のアナログレコードをつかっていましたが、最近はデジタル化が進み、PCにサンプリングされた音源を自由に出し入れするスタイルが顕著です。

これからもビートジャグリングは、デジタル機材をつかったパフォーマンスが主流になっていくでしょう。つまりビートジャグリングをやりたい方は、サンプリングを積極的に取り入れ、その手法やテクニックを磨くことで、DJの質も上がるということです。


3. サンプリングがいらない人:ダンスミュージックのDJで、ロングミックスメインなスタイルを目指す人

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ダンスミュージックのDJとはロングミックスという手法で、絶えずフロアに曲を流し続けるスタイルです。テクノゴッドと言われるKEN ISHIIのDJプレイがわかりやすい例です。

ダンスミュージックのロングミックスとは、2つの違う曲のジャンル・曲調・テンポを合わせ、数分でじわりじわりとつなぐ技です。このスキルが高ければ高いほど、聴きやすく・踊りやすいDJプレイができることになります。

つまり、ダンスミュージックのDJを目指すなら、まずは2曲のロングミックスだけでお客さんを満足させることを考えましょう。サンプリングを取り入れるのはロングミックスを極めた後に検討しましょう。


今回はサンプリングが必要なDJスタイルについてお話いたしました。
ビートジャグラーを目指すなら、積極的にサンプリングを取り入れた方が、DJスキルにとってプラスになります。最近のサンプラーはエントリーモデルも増えていますから、ご予算とスタイルに合ったものをお選びになられるのがよいでしょう。
DVSでビートジャグラーをやるなら、DJミキサーはDJ松永も使っているDJM-S9がオススメです。


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